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文学フリマ東京38で頒布した本の裏話

文学フリマ東京38から1か月が過ぎ、通販で購入してくださった方にも行き渡ったかな……ということで、私の作品を購入してくださった方向けに裏話というか小説で書かれなかった設定とか小ネタでも載せたいと思います。

大したネタバレはありませんが、一応読み終えた方向けの話になります😉

『愛に混ざる』
響と千影は登場しますが、エブリスタに投稿している小説とは全く繋がりのない作品です。
「同じ役者使ってるけど、全く違うドラマ見てる」って感じです。
二人の設定も変わっています。

ネタがあれば今後シリーズ化していきたいので、響と千影に関しては謎を残したままにしています。
エブリスタにはこのシリーズは投稿しない予定(読者が混乱するから)。
文学フリマ等のイベントで頒布する本で細々と公開していきます。

特に全体を通して大きなストーリーがあるわけでもないので、『笑○せ○るすまん』(果たして伏字の意味はあるのか……)みたいな単発のお話が続く形になるかと思います。

今回のストーリーは個人的にはハッピーエンドです🥳
主人公が幸せならハッピーエンドという、私のゆるい判定です。
何だかんだで今後も透夜と佑人は仲良くやっていくのでしょう。響が関わらなきゃ大丈夫だ……。

・透夜の容姿
美男子設定なのですが、本人は陰キャで地味。ただ「顔が整っているだけ」の男です。
千影と響は顔だけでいえば透夜よりは劣るのですが、それを補うオーラとか魅力的な立ち居振る舞いとか、何かしらのプラスアルファがあります。
 
千影⇒容姿の華やかさに加えて、存在感がある。覇王色の覇気が使える。
響⇒可愛らしさと圧倒的な癒しオーラ。

絵師様に依頼する時、響は「可愛く描いてください。幼女みたいなショタです」という説明で完結するので依頼文が楽です。
透夜の「地味だけど美形」は絵師様を大混乱させたことでしょう。
あの時は大変申し訳ありませんでした!!!

・響の過去
誘拐されたことがあります。
この時に千影が激おこで大変なことになったので(誘拐した側が)、響は何となく「ちーちゃん怒らせないようにしよう」とか思ってます。
でも、毎回千影が助けてくれるし、両親も愛情込めて育ててくれたし、伯父も可愛がってくれるし、この事件は本人の人格形成には特にマイナスにはなっていません。こっちの響、元々が若干おかしいですし😅
過去に関しては文学フリマ版よりエブリスタ版の響の方が悲惨です。

・千影の父親
息子が言っているように悪い人です。漫画とかゲームでよく見かける職業の人です。それの元締めみたいな人です。
これもエブリスタ版と設定変えています。
この設定を膨らませすぎて「ゴッ〇ファーザーみたいですね」って言われました。そうかな!?

・和服姿の男性
響の父親ではありません。次の作品で登場予定の響の伯父です。和服姿の男性というと三条を思い出します。
そういえば三条にも伯父がいましたね。

・バニラの匂い
千影のつけてる香水の匂いです。
イメージはAcqua di Parma の「Mandorlo di Sicilia」です。アーモンドとバニラの匂いが強めのお菓子みたいな甘さのある香水です。
絶対選んだの響だろ! って匂い。
響にも匂いが移っちゃってますが、よほどくっついてないと香水の匂いって移りませんよね。そういうことです。

文フリ東京39で出す予定の小説に響と千影も登場させます。
『愛に混ざる』では「ちょっと変な人」くらいの2人だったので、次の作品ではもう少し異常さを出して個性を強めたいと思ってます✨

『闇に光るは三日月の』
エブリスタで投稿している『見えぬ怪異に揚羽が嗤う』と同じ世界観です。怪奇現象が起きてもおかしくない世界。
今回はなんちゃってミステリーでなんとなくホラーでブロマンス風味のお話です。
収集つかなくてコメディに逃げました。

ブロマンスが書きたくて色っぽさを頑張って出そうとした思い出の作品です。無理でした。
実は三条と千影を登場させる予定もありましたが、千影を登場させると『愛に混ざる』を読んだ方が大混乱すると思ったのでやめました。

あと久我も三条も千影も「一人称が僕」で小説にすると「今誰が喋ってるんだ問題」が発生するので、この3人は絶対同じ場面に登場させないようにしようと思いました。

こちらの作品、消化不良に感じる方も多いと思いますが、ホラーは後味悪かったり解決できない部分があったりする方が個人的に好きです。
信夫と久我のわちゃわちゃした感じをお楽しみ頂ければ幸いです。

・久我の名前
これ、下の名前を出してしまうとネタバレになる可能性があるので謎のままにしておきます。
信夫がヒントを口に出しているので、名前のパターンが絞られてしまっています。馬鹿野郎。このセリフ消せば良かった!

・信夫の名前
民俗学者の折口信夫をパクりました。
「しのぶ」って女の子にも使える名前で気に入っています。
信夫の兄も「あすか」で女の子に使える名前にしました。三男どうしようかな。

・信夫の霊感
本人は否定していますが、それなりにあります。
霊感の強さとしては「霊が見える」程度で、エブリスタ版の響や千影ほどではありません。
久我は霊感全くないタイプの人間です。

・久我のつけている香水
イメージはトム・フォードの「Oud Wood 」という香水です。
お香っぽさがあってミステリアスな感じの香水。
久我の年齢は二十代前半なので年齢を考えると少し渋いかな? という気もしますが、久我はファザコンなのでお父さんの香水の真似っこということにしました。
寺院のような神聖さと都会のスタイリッシュさが感じられる香水です。

・信夫の兄
名前まで出てきましたが特に今後登場する予定はありません。
あとがきでも書いていますが元カレです。久我は市媛家の顔が好きなんでしょうね。
ちなみに信夫には腹違いの弟もいます。
久我が「よくわからない性格をしている」と信夫に言われた際に反論したのは、飛鳥に「お前が何考えてるかわからない」という理由で振られたから。

・二人が住んでいるところ
信夫は文京区、久我は北区の設定。
久我は京浜東北線で帰りました。
よくよく考えたら久我も地下鉄で帰れるじゃんって思いました。

信夫は雰囲気で流されたりお人好しだから変なことに巻き込まれたりするタイプですが、根っこはしっかり者で最終的には何とかできる人間だと思います。
久我は本人の能力が高いので一見しっかりしてそうですが、根本の性格は甘えん坊です。わりとどうしようもないことになる可能性があります。酒癖悪いしな……。
昔、「女の子は隙がある方がモテる」と聞いたことがあるので、久我はそんなイメージにしています。女の子じゃないけど。

この2人はまた一緒に何かしらの事件に巻き込まれて欲しいですね。
多分、久我はどこかで登場します。


以上、裏話でした!
本を買ってくださった皆様、ありがとうございます😭

上記2冊が気になる方はBOOTHで通販もしておりますので、ご利用くださいませ。

12月の文フリ東京39にも持って行く予定!
新刊も出せるように頑張って書きますね~😆

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かし子
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