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パーソン?いえ、ペルソナです〜ターゲットをキャラにしてビジネスを成功に導く方法〜

マーケティングに携わる人間であれば、一度は聞いたことがあるだろう言葉「ペルソナ」について今日は語っていきたいと思います。


私が働いていた外資系IT企業はシリコンバレーが本社だったので、常にワークショップや勉強会、セミナーが開かれていて、実務を続けながら多くのマーケティングを学ぶ機会を提供してくれました。当時は「うわー、忙しいのに◯◯にも参加しなきゃー!」と、その有難味を半分ぐらいしか実感していませんでしたが(爆)今となっては、マーケッターとして一段成長させてくれたと感謝しています。そして、ある日のワークショップが、まさに今回のトピックであるペルソナ作りでした。

ペルソナは英語で書くとpersonaとなり、私は初めてこの言葉を聞いた時には「ん?person(パーソン)?」と勘違いしていました。語源的にはラテン語で同じ部類で、「person」はラテン語の「persona」から派生した「個人の人間」を意味する言葉です。逆に「persona(ペルソナ)」は特定のキャラクターやイメージを表していて、元々は古代ローマの劇場で俳優が演じる役柄や仮面を指す言葉だったようです。そう、マーケティングにおけるペルソナは仮面、すなわちリアルでない人の事を表しています。では、なぜこの「ペルソナ」がマーケティングに必要なのか、さっそく紐解いていきましょう!

マーケティングにおけるペルソナ作りとは?

簡単にいうと、ペルソナとはマーケティングにおいて架空の人物を作り上げることです。例えば、製品やサービスを売りたい時に、「ターゲットは独身で自立している30代女性」というようなざっくりとしたイメージは持てるかと思います。ペルソナは、このターゲットに留まらず、具体的な”キャラ”に落とし込んでいきます。このペルソナ作りをするために、時にはネット検索やソーシャルメディアのパブリックプロフィールを参考にしたりします。
(もしあなたがLinkedInなどで全然知らない人にプロフィールを見られている履歴があれば、もしかしたらペルソナ作りの参考にされているのかもしれないですね。)このペルソナを作ることによって、具体的にどのような人にサービスや製品をアピールしていくか、決めることができます。

ターゲットは属性を表し、ペルソナは架空の人物を表します

なぜペルソナが大切なの?

ここでは、なぜペルソナ作りが大切なのか、いくつかの理由を挙げたいと思います。

ターゲットよりも具体的な戦略が作れる
:
ざっくりとした属性を表すターゲットよりも、具体的な人物像を描いたペルソナを作ることにより、より明確に「誰に売りたいのか」ということが理解でき、社内で共有することができます。これにより、マーケティングキャンペーンや広告戦略を実行する際に、コンテンツも作りやすくなり、1つのキャンペーンに対して一貫性が生まれます。

”心に刺さる”コンテンツが作れる:
ペルソナのニーズをコンテンツに反映すれば、より深く心に響くメッセージを打ち出せます。ペルソナはストーリーテラーの言葉に興味を持つのと同時に、サービスや製品を試してみたくなるはずです。

マーケティング予算を効率化できる(見える化):
ペルソナに特化した広告やコンテンツには無駄がありません。広告などのマーケティング予算も特定にフォーカスすることができますし、何よりROI(投資収益率)の説明がつきやすいです。マーケティングを行なっていると、キャンペーンを実施した後にROIの説明がつきにくいケースに直面することがあります。(私だけ?)営業部や会社のトップから「どうしてこうなったの?」と、質問攻めに合う前に、マーケッターは事前データとして「見える化」して、予算の使い道と効果をしっかり説明できるように考えておく必要があります。(経験上、とても大切w)

では、ペルソナを作ってみましょう!

ペルソナの活用方法がわかったところで、早速、ペルソナ作りをしてみましょう。

データ分析
・現在の自社サービスや製品を利用している顧客について、改めて確認してみましょう。年齢、地域、職業など、できるだけ洗い出せるものをデータにしてみます。
・それらの属性(顧客でなくて大丈夫です。同じような属性に当たる人物でOK)に当たる人が、今度はFacebookやLinkedIn、Instagramなどで、どのような会社に勤め、既婚、独身、家族構成、関心事、収入や趣味があるのか、調べてみます。個人的に、この作業は他人のプライバシーを覗いている気持ちがして、心苦しい時もありましたが、あくまでもパブリックに公開されている情報のみを利用し、多くの人に見られることを望まれている方もいるということで実施してみてください。
・また、その人たちが抱えている課題などもリサーチから拾ってこれると、後々商品やサービスのマーケティングピッチに利用できることもあるので、どこかに書き留めておくと良いと思います。

ペルソナを架空の人物に仕上げる
・名前(仮名)、写真、年齢など、プロフィール作りをしていきます。詳細な情報を沢山盛り込めれば、より一層、リアルな人物像が出来上がります。

ペルソナが自社の製品やサービスを利用したい理由を見つける
・ペルソナにストーリーを付け加え、ペルソナがどのような過去をもち、なぜ、自社の製品やサービスに興味を持ち、それを利用して問題を解決をしたいのか、というストーリーを加えます。

ペルソナの活用は製品やサービスを語る上でとても大切です

ペルソナを利用したコンテンツ戦略

さあ、いよいよペルソナを利用してみましょう。ターゲットより具体的なペルソナに対して、どのようにマーケティングアプローチしていきますか?広告を打つ際、具体的なメッセージが浮かんできませんか?場所、時期、ペルソナを元にすると細かい設定が生まれてきます。ぜひ、ペルソナの関心を引くようなコンテンツを作り、上手に市場にアプローチしてくださいね。


いかがでしたでしょうか?もし本ブログが少しでも参考になれば、「スキ」していただけると著者の励みとなります!


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