「この激情に足る言葉が欲しい」
私の家にはそれなりに漫画があるんですが
その中で少女漫画は九冊だけ
『失恋ショコラティエ』というもの
松潤がドラマをやっていたのが懐かしいですね
久しぶりに読み返すと、色々思うところがあるもの
「自身に芽生えた感情を形として残す行為、つまるところ昇華の手段、それが欲しい。願わくば人に届く形で」
それがわたしにとっての言葉、言の葉いろはにほへと
あなたと通話をした次の日ですから
傷口から流れ出るものは記憶でなくて血であって欲しいものです
作中では主人公はチョコを作ります
結婚してしまった思い人に向けて
ただ、ひたすら傷と喜びをチョコに込めて
思い人が自分の知らないところで自分の作ったチョコを食べて、「セボン」とつぶやく、そんな情景を思い浮かべながら
久しぶりに読んだ感想は
「羨ましい」その一言でした
感情の濁流に溺れて、ジェットコースターに乗せられ、その中で感じた涙が溢れるような激情の行き先があることの、どれだけ美しいことか。また、それが誰かに届く形で。
かつて
「私に違う才能があれば
違う形で永遠を形取るのに」
という言葉を書いたことがあります
どうにも私には昇華の才能がなくて
絵が描ければなと思うことがたくさんある
歌も2番のAメロで周囲が携帯を触りだすぐらい
リズム感がなくダンスは女々しくてしか踊れない
でもたった一つ、言葉には恵まれました
だからこんなに必死に書き殴る
携帯ではなぜか書けなくて、パソコンに向かわないと書けない。お酒が入っていてもダメで、孤独と、呪いと、向き合う必要がある。書き終わってパソコンを閉じた後に画面に映る私は時に、世界で自分だけが不幸みたいな顔をしている。そんなのは嫌だから更に書く
こうして書く言葉と声に出して吐く言葉との間に、私はびっくりするぐらい自分としての違いを感じている
プライドが高くて甘えたがりで寂しがりやのくせに意地っ張りで素直でもないから、口に出してから後悔をすることがとても多い。最近はたまに「やめときな」とイエローカードが自身に出される感覚があって、飲み込めた時は結構嬉しかったりします、グリーンカード出します自分に
でももちろん書く言葉だけが本心だなんて
そんな都合のいいことは言わない
吐く言葉も仮面をつけた私も、全て私。その上でどれだけ「よりよく」なれるか、24歳で気づくことなのかと呆れるけど、年齢でギャーギャー言うな引退後に来るベンチだったのにすごい主役選手でしたみたいな顔で指導してくるだるいOBかお前と胸ぐらを掴まれるような情動
言い訳も甘えも、言うことはあるけど、少しずつ前向きになればいい。言ってしまったなら、その後にポジティブな言葉をつぶやいて、そして踏み出す一歩が格好いいと信じているから。こうなりたい、と思う自分の輪郭をなぞれている、それは明日を信じる活力になる
ちなみにイベントスタッフでもう無理ってぐらい疲れた時には
「面白くなってきたな!!」と言うとアドレナリン出ます。ライフハックですが終わった後の疲労度は3割マシになります
たっくさん激情をもらったので、書きたいことは無数に出てくる。そんなところで失恋ショコラティエの一番好きなセリフを最後にして、本日は結びとさせていただければ。そろそろ失恋以外でも書きたいなと思っていたのに、あなたが無意識にでも薪をたくさん焚べたものですから
お互いにきっと違う人と幸せになれるなんて、そんなのとっくに知っていて。だからこそ寂しくて、だからこそ、苦しい。だから感情を、ここに、置いておきたい。いつか、素敵な人に恋をしたねと、そっと撫でられるように。