もやしの思い
おはようございます。
今日も見ていただきありがとうございます。
「もやし炒め」と若者はどうやら殊更、相性が良いようです。
昨晩の我が家の夕飯は、「カニ玉」と「もやし炒め」でした。
昼間テレビで「カニ玉」を食べているシーンが映し出され、それを見て無性に「カニ玉」が食べたくなった僕は、
よし、今夜は「カニ玉」をつくる!
と宣言し、いそいそとスーパーに出掛けます。当然ですがこの時期、いい塩梅でカニが売っている訳もなく、加えてカニ缶はえらく高かったので、そうそうに本物のカニは諦めて具材をカニかまに方針転換し、その分、何かもう一品作りたくなりました。
ところで「カニ玉」には、ニラを入れたいところですがニラを1束買うには分量が多すぎる。
どうしたものかと悩んでいたらニラが少しだけ混ざった「もやし炒め用もやしパック」が売っていました。
もやしだけなら一袋38円ですが、ニラ入りだと一袋96円に跳ね上がる。
いやいや、その値段でニラが1把、買えるじゃないか!この値付は一体何なんだと訝しく思いながらも、
このちょっと混ざったニラを「カニ玉」に入れればちょうど良い、ニラを1把買ったところでどうせ冷蔵庫で腐らせるのがオチ、
と判断し、残りの「もやし」は炒めて食べようともう一品のメニューも決まり、100%もやしをもう一袋と挽き肉を買って帰路につきました。
で、もやし二袋分のもやし炒めというのはなかなかの分量で、大皿にドーンと盛り付けると副菜のつもりだった「もやし炒め」のほうが、メインの「カニ玉」より存在感を増してテーブルに並びました。
ちょっと味薄かったか?と思っている横で息子がガシガシ茶碗に盛り付けて「もやし炒め」をかっ込んでいます。
どうも息子の口にはちょうど良かったようで、メインの「カニ玉」そっちのけで「もやし炒め」を食っています。
「もやし」というのはそういえば、
日露戦争時に大豆だけ食っていたロシア兵がビタミン不足で壊血病に陥り、士気が大いに落ち込んでいた一方、
日本軍は大豆もやしを食する習慣(単なるかさ増し目的?)があったため、野菜不足に陥ることなく当時最強と言われたロシア軍を撃ち破ったという逸話を聞いたことがあります。
若い兵士に「もやし」はうってつけなのかもしれません。
そういえば、近所のスーパーでは独り暮らしの学生さんが頻繁に「もやし」を購入する姿をちょいちょい見かけます。
貧乏学生時代、「もやし炒め」をよく食べていた頃の記憶が甦り、若者ともやしの相性に思いを馳せた1日でした。