【甘味がミソ】中医学的「脾」の養生 年末年始の美味しいもの沼に要注意
前回は、【消化吸収のドン】である「脾」のはたらきについて
お伝えしました。
では、「脾」のはたらきがスムーズに行われる為には
どんなものを摂ってあげるのか良いのか?
こちらをみていくことにしましょう。
◇脾の不調の特徴について
どんなものを摂るのが良いのか?の前に、
多くみられる「脾」の不調の特徴ををあげてみます。
・①食欲の異常
・②食後にお腹が張る
・③水湿の停滞
・④便の異常 など
①や②は、特に『脾気虚』と言って、
脾の働きが弱く、脾の気が不足している方に多いです。
空腹感が弱く、あまり食べられない。
消化吸収するために必要な「脾」の気が足りない為、
見るからに元気がありません。
また、「脾」の状態があらわれやすい手足に力が入らず
握ってるつもりでも物を落としたり、手足がだるくなったりといった
症状もみられます。
③は、「脾」が冷えている為に余分な冷えた水分が停滞している状態。
手足が冷えて温まらない、お腹がちゃぽちゃぽする、体が重だるい
むくむ などの症状がみられます。
④は、消化吸収がうまく出来ないことや、③との関連で冷えている事など
下痢気味になる方が多いです。
「脾」の不調のタイプは、実際には様々なタイプがあります。
ここでは、「脾」の養生にとどめてお伝えしていきます。
◇「脾」「胃」のための食材いろいろ
「脾」と関係が深い味が『甘味』
砂糖の甘さでなく、食材が本来もっている甘味のこと。
上記の食材をみていただくと、主食にもなる食材が多いです。
ここが「脾」を養うポイントでもあります。
私は、素材そのものの味が好きなので
かぼちゃやいも類を、天然塩だけで煮て頂くことが多いです。
すいかに塩 のような感じで、食材本来のもつ甘味が引き立ち
とても美味しいです♪
消化不良がある場合は、上記のような食材をプラスしてあげると良いです。
太字のものは芳香性の健胃食材です。
普段の食材に少しプラスして試してみるのも良いと思います。
いずれも、消化能力を超えない程度に食べることが
「脾」「胃」を守ることにつながります。
「脾」と関係が深い季節は、『長夏』。
今の時季は、一見関係が無いように思えます。
ですが、やはり体は全てつながっていること
食べたものからエネルギーがつくられることを考えると
「脾」の養生がとても大切なことが分かります。
お腹が冷えていると、無駄に食べたくなったりもするので
温かい飲み物を飲んだり、ゆる腹巻きしたり
冷やさないようにケアしてあげましょう。
年末年始は、何かとイベントも多くなる時期。
つい飲みすぎたり食べ過ぎたりしがちですが、
その沼にどっぷりつかりすぎると、巻き返すのが大変です。
私もですが、特に中年期以降の方は気を付けましょう。
自分の体は自分で守ってあげたいですね。
何かひとつでも参考になることがあれば嬉しいです。
お付き合いいただきありがとうございました。
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