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【東大研究】なぜ私が東大へ②
こんにちは、東大生のGAOです。
東京大学に合格した要因を研究するシリーズ第2弾。
前回は、全体の得点推移を分析しておりました。
センター試験、2次試験での、科目別得点率と前年度比などをみて分析していました。
そして東京大学に合格できたのは、以下の2つの要因があったからとわかりました。
✔︎ センター試験で大幅に点数UPし、94%という高得点率を取れたこと
✔︎ 2次試験で、一部科目において大幅得点UPし、合格最低得点率を上回れたこと
こうした分析をしていく中で、ふと疑問に思ったことがありました。
「浪人期に試験の点数が上がったのは、シンプルに勉強時間が増えたからなのではないか?」
ということで、今回は以下の仮説について、科目別に検証していこうと思います。
「勉強時間を増やしたから、試験の得点が上昇したのではないか?」
前提条件
まず前提として、「勉強時間」がどれくらいであったかを明確にする必要があります。
明確にする上で、当時のスケジュール帳を参考に以下のように計算しました。
💡非常に細かい計算になるので、読み飛ばしたい人は次の章までスクロールしてください。
①総合勉強量(1週間単位)
以下に詳細な計算式があるが、まとめると下記のようになる。
✔︎ 【時期A(現役×部活中)】1週間62hour勉強
✔︎ 【時期B(現役×部活引退)】1週間81hour勉強
✔︎ 【浪人期】1週間81hour勉強
②総合勉強量(1年単位)
以下に詳細な計算式があるが、まとめると下記のようになる。
✔︎ 【現役】1年間2950hour勉強
✔︎ 【浪人期】1年間3468hour勉強
③比較
以上より、現役と浪人期との総合勉強時間がわかりました。
これから総合得点との相関についてみていきたいと思います。
下図に総合得点 と 勉強時間 とを棒グラフにしてみました。
図から分かるように、得点と勉強時間とは正の相関があることがわかりました。
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すなわち、
✔︎ 勉強時間を増やしたから、得点が上がった
と言えることになります。
でも、果たして本当にそうなのでしょうか。
もう少し細かく見るために、科目別に分析しようと思います。
④科目別
※科目別で見るにあたり、1週間単位でどのように時間配分し過ごしていたのかを参照に記載しましたのでご覧ください。
昨対比増減率で、勉強時間と得点の率変化を表にまとめると下図のようになりました。
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上記の図から、「勉強時間を増やせば、成績が上がる」ことは正しくないとわかります。
逆に「勉強時間を削減しても成績が上げられること」がわかりました。
ではなぜ点数が上がったのでしょうか。以下のような仮説が立ちますね。
「問題の難易度が昨年度より簡単になったから、点数が上がった」
「問題の難易度が変わらないが、得点力が向上したから点数が上がった」
問題の難易度について調べたところ
①センター試験の国語は易化し、前年度よりも30点平均点が増加した。
②そのほかの科目については、変化なく、一部難化もしていた。
ことがわかりました。
①について、さらに調べたところ、国語の問題易化は確かに起こっておりましたが、全体平均点の増加率よりもさらに高い率で自身の得点が増加していたので無視しても問題なさそうです。
そうなると、「問題の難易度は変わっていない」とおいても問題なさそうですね。
点数が上がった要因はそうなると
「得点力が上がったから」となりそうですね。
得点力の上げ方は
①知識量を増やすこと
②問題解決力を伸ばすこと
の2通りと考えます。
上図より、以下の3つの群に分けることができますね。
✔︎ 【A群】勉強時間を激増させ、点数を上げた科目(数学)
✔︎ 【B群】勉強時間を削減させながら、点数を上げた科目(国語、理科基礎)
✔︎ 【C群】勉強時間を変えずに、点数を上げた科目(日本史・英語・世界史)
これらを組み合わせると以下の仮説が立つと感じます。
【国語】問題解決力を上げ、得点増加させた。
【数学】知識量を上げ、得点増加させた。
【英語】知識量を上げ、得点増加させた。
【日本史】問題解決力を上げ、得点増加させた。
【世界史】能力を維持し、得点を維持した。
【理科基礎】能力を維持し、得点を維持した。
少し、核心に近づいてきた気がします。
今度は、科目ごとに何が変わって、得点向上につながったのか調べてみたいと思います。
計算式
《測定期間》
現役時:2017年4月1日 〜 2018年2月23日
(※ただし、2018年4月1日〜2019年10月31日は部活動を実施していたことを考慮する。)
(※部活動を実施していた時期を【時期A】、部活動を引退した後の時期を【時期B】とする。)
浪人時:2018年4月1日 〜 2019年2月23日
《時期ごとの留意点》
以下の点に注意して計算する。
・1週間単位で定義する。
・計算するにあたり、固定時間(通学時間・食事睡眠etc・部活動・授業)と可処分時間とに分けることにする。
※ただし、平日と土日とで部活動の時間が変動することに注意する。
(①計算式)
【時期A】現役×部活中
「平日」
・睡眠:6hour
・部活動:4.5hour(朝練・夜練)
・通学:2hour
・食事睡眠etc:1.5hour
・授業:8hour
・自習:2hour
「土日」
・睡眠:8hour
・部活動:4hour(試合があるので、いずれか8hour)
・移動:2hour
・食事睡眠etc:2hour
・自習:8hour(試合がある日は4hour)
★
・平日5days(授業+自習)+土日(自習)=62hour
【時期B】現役×部活引退後
①総合勉強量
「平日」
・睡眠:8hour
・通学:2hour
・食事睡眠etc:2.5hour
・授業:8hour
・自習:3.5hour
「土日」
・睡眠:8hour
・移動:2hour
・食事睡眠etc:2.5hour
・自習:11.5hour
★
・平日5days(授業+自習)+土日2days(自習)=81hour
【浪人】
「平日」
・睡眠:8hour
・通学:1.5hour
・食事睡眠etc:3hour
・授業:8hour
・自習:3.5hour
「土日」
・睡眠:8hour
・移動:2hour
・食事睡眠etc:2.5hour
・自習:11.5hour
★
・平日5days(授業+自習)+土日2days(自習)=81hour
(②計算式)
時期Aは7ヶ月、時期Bは3ヶ月23日、浪人期は10ヶ月23日となる。
上記日数を、月単位で計算すると下記のようになる。
時期A:7ヶ月 / 時期B:3.77ヶ月 / 浪人期:10.77ヶ月
これと、①から以下のようになる。
時期A:62hour × 4week × 7month
時期B:81hour × 4week × 3.77month
浪人期:81hour × 4week × 10.77month
④科目別の時間配分
・配分を計算する際に、固定時間(授業・ルーティンワーク)とに分けて考えることとします。
・また、固定時間以外に残った勉強時間は、問題演習時間とし、時期ごとに下記の比率で配分することにします(スケジュール帳より計算)。
【時期A・B・浪人期】
国語:数学:英語:世界史:日本史:理科基礎=2:2:3:2:2:1
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