見出し画像

とりあえず,UnityでOculus Quest用アプリを作成する

 とりあえず,UnityでOculus Quest用アプリを作るためのUnityセットアップを紹介します.この手順は頻繁に新しいプロジェクトを作成しては消してを繰り返した結果こうすれば結果的に早いんじゃないかっていう手順ですので参考程度にお願いします.
環境
Unity(2020.1.1f1)
Windows10 Edu(ほぼプロだけどあんまり関係ない)

はじめに

前提条件として,
Oculus QuestがandroidデバイスとしてPCが認識している.
Unityで一度はデバッグしたことがあり基礎の基礎は知っている.
を乗り越えてください.またほとんどの人がこの記事をみてデバッグできます.この記事は高い頻度で更新されてますし,優秀です.

AndroidデバッグをUnityで行ったことがない人へ


 とりあえず,Android Studioをインストールしましょう.エラー発生時になにがエラーなのかわかったりします.次に,Unity HubからAndroid Build Supportをインストールしましょう.Unity HubからAndroid Build Supportをインストールする方法はHub→インストール→使用している世代Unityの右上クリック→モジュールを加えるに書いてあります.
※Unityの世代が古いとSDKだかなにかの設定がめんどいです.わかるならいいですがわからなければアップデートしましょう.

1Step Oculusビルドに最適化する

 最初にOculusビルドに最適化しましょう.Oculus QuestはAndroidベースのOSを採用しているのでAndroidのビルド準備と基本的に一緒なのですが,ちょっとした差異がエラーを吐く原因なので手順を説明します.


 1, File → Build Setting から Android に Switch Platformします.その時Texture CompressionをASTCにしましょう.次にPlayer Settingsを開きPlayerタブからCompany Nameを変更します.そのまま下に行きGraphics APIsからVulkanを削除します.そしてまた下に行きMinimum API Levelを23にします.

画像5

画像6


 2, XR Plugin Managementタブに移動して install XR Plugin Managementを押します.しばらくすると Plug-in Providers が現れARCoreとOculusとUnity Mock HMDが選べるようになるのでOculusにチェックを入れます.最近のUnityはここら辺の仕様を変えがちなので文章通りにいかなくてもそれっぽい操作をしたらとりあえず次に行ってもいいかもしれません.

画像7

2Step Oculus Integrationを導入する

 次にOculusを動かすのに便利なOculus Integrationを導入します.Oculus Integrationの導入方法はなんでもいいですが,Assetデータを持っている人はAsset → Asset Importからインポート.Assetデータを持っていない人はUnity Asset StoreでOculus Integrationを購入(無料)し,次の記事を参考にしながらインポートしましょう.だいたいMy Assetらへんにあります.いっぱいありますが,とりあえずVRの項目だけいれておけば動きます.

3Step Oculusに最適化する


 最後にOculusに最適化します.Oculus IntegrationにはOculus製品を動かすのに最適な道具を用意してくれています.

 ProjectタブのAssetからAsset→Oculus→VR→Prefabsを開きます.HierarchyにOVRCameraRigとその子オブジェクトであるLeft or Right HandAnchor にOVRControllerPrefabを置きます.それぞれOculus Questの映像提示範囲を示すカメラとコントローラーのPrefabになります.

画像2

 

画像1

4Step デバッグしてみよう

 とりあえずできたらOculus Questを繋いでデバッグしてみましょう.このままだとなんにもない空間に立っているようなアプリができます.これでうまく動いたらゲーム作成環境ができたってことでここにいろいろ作っていきます.

最後に

 よくわからないけどOculus Integrationの面白さを体験してみたい人におすすめなのは,とりあえず2StepでOculus Integrationを全部インストールしProjectのAssets→Oculus→Spatializer→ScenesのRedBallGreenBallを開いてデバッグしてみた後Oculus Questとヘッドホンで試してみるとすげーってなります.ただこれは再現性がなく今後のためにもOVRCameraRigとHandAnchorの導入は練習しておいた方が便利です.

画像3

画像4

 今回はとりあえず動かしてみよう編です.外部サイトをソースにしている例が多いのでリンク切れがあれば教えてください.

いいなと思ったら応援しよう!