京都三大古本まつり・秋の巻
一昨日・昨日の記事に引き続き、京都の古本まつりのご案内。
マガジンにまとめました。
京都古書研究会さんが主催する、京の三大古本まつり。
ちなみにトップ画像は、2月末に京大百万遍角に現れたAKIRAのタテカンです。たまたま車で通りかかって、撮らずにおれませんでした。この再現率の高さよ。
本日は秋の巻。
「秋の古本まつり」、10月30日〜11月3日の開催予定です。
秋の会場はこちら、百萬遍知恩寺。
毎月15日に手づくり市がたつことでも有名です。
この手づくり市も、ここ10年程で急激に観光客が増えてお店も増えて一大イベントと化してます。比較的少ないのが1月2月か。奈良は吉野からやってこられる大和本舗のちりめん山椒、さらさら・辛めタイプが好きなら買わずに帰ってはいけない。激盛で激安。
それはさておき。
秋の会場、お寺さんが舞台なだけあって、「古本供養」なるイベントがあります。
わたしは供養そのものに参加したことはないのですが、百萬遍大念珠なるでっかいお数珠を皆でぐるぐるまわしてご供養なさるそうな。
供養した本は、会期中にチャリティーオークションを開催して売りまくります。
素晴らしい。
秋は全集・大型本コーナーもあって、阿弥陀堂や釈迦堂の下あたりにどかどか置いてあるのも面白い。配送もしてくれますのでお持ち帰りも安心です。
何となくですが、三つの中で、秋の古本まつりが一番気持ちが落ち着くというか、のびのびとした気持ちになります。
夏はもう暑さで後半になると意識朦朧としてくるし、春は屋内にぎゅっと店が詰まっているのとみやこめっせで他イベントがやっているので混みやすく、秋のこの会が一番のんびりする。
季節もいいです。さすがに10月末ともなると残暑も終わってますし、すかっと晴れる日も多く。
更にこちら、天下の京都大学前ですので、実は会場を出た道沿いにも別の古本屋さんがある。
吉岡書店。
通り沿いに2軒あります。路面の店と、ビルの2階のお店と。
京大生御用達らしく、学問書や理系本多し。美術系も多いです。
秋の古本まつりの時期にはお店の前に棚を出されます。こちらもぜひ。
本をたくさん買ったらひとやすみしましょうよ。
こあの助
百万遍の角に立つビルの2階のタイカレー&丼屋さん。
自分はいつも、イエローカレーのご飯少なめ(50円引き)、豚角煮トッピングを選んでしまいます。次は別のにしよう、と思いつつ、行くとつい。
豚角煮、丼にもなってます。他にもいかにも学生街らしく、こってりめの丼多し。
会計の時に使っても使っても毎回割引券をくれるので、永久機関のように通ってしまいます。
華祥(かしょう)
中華の名店。
以前はまさに百万遍にあったんですが、何年か前にちょっと北の方に移転。昔は京大の研究室宴会での御用達で、事前に頼んで容器に詰めてもらって学生さんに取ってきてもらったりしていたとか。今は移転したからどうかな。
名物は卵白あんかけ炒飯。そしていつもコレ倍の量食べられるなと思うオイスターソース焼きそば、これをこんな価格でいいのかと問い詰めたくなるサイズのお肉が乗った排骨飯、様々目移りを禁じ得ないメニューなのですが、自分はつい毎回黒胡麻だれ冷麺を頼んでしまう。季節を問わず。
ほうれん草を練りこんだ翡翠麺を器まできりりと冷やして出してくれます。これがつるつるむちむちと食感が気持ち良い。そして何と言っても胡麻だれ、もう半端じゃなく黒い。舌も唇も真っ黒になります。これ程こくのある、胡麻の香りと味の強いタレに他で出逢ったことがない。
現在、ご主人が体調崩しておられるとのことで心配です。早くお元気になってほしい。
京の洋菓子工房 リモール
載せておいてアレなんですが、実は現在無期限休業中。
ただ、再開の気持ちはおありのようですので、期待を込めて書いてみました。
住宅街の中に普通の家のように立つ古い日本家屋が、実は店舗。友達のおうちご訪問のように玄関の戸を開け、靴を脱いで中へと上がります。
お座敷で座布団に座って食べるバターの香りの洋菓子が何とも美味しい。自分が行った当時はマドレーヌだったかフィナンシェだったか、焼きたてで出してくれるサービスがあって、そんなのは初めてだったのですごく感動した覚えが。
その後、本当に一瞬だけ清水の辺りにミニ店舗を出しておられたりしたのですが、今は体調の問題なのか、かなり長いこと休まれているようです。
いつかまた、あのほんのりと薄暗い、しずかな畳のお部屋で、香り高い焼き菓子を口にできたらいいな、と思っています。
いつかまた戻ってくる望みがある、というのはいいものですね。
大好きなものがなくならない、という心強さ。
そういう試みの為に活動されている方々がいます。
ぜひご一読ください。
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