2022年上半期を振り返る ・ 映画版
2022年も上半期がほぼ終了しまして、これまでに映画館で観た映画感想など。
並びは観た順です。
堂々とネタバレってますので、気にされる方はご注意の上お読みください。
『マトリックス レザレクションズ』
トリニティーーーーーー!!!!!
原点回帰。愛の物語。最高のカップル。
プリヤンカが出てきて、しかもあの役でびっくりしました。おおお、と内心で声が出た。
パンフ、最初通常版だけ買ったけど、辛抱たまらず特別版も買いました。中身が良いのはまず勿論のこととして、見た目がもう抜群にカッコいい。
中身についてはこちら↓の記事が詳しいです。
『夢の涯てまでも ディレクターズ・カット4Kリストア版』
本編287分(笑)。
イヤでも全然長くなかった。自分でもびっくりするくらい軽やかに観終わりました。
そもそも公開当時から何とも言えず好きなんですよ。特に、ウィリアム・ハートのあのガサついた、ゴワゴワの布みたいな声が好き。ご冥福をお祈りします。
でも男として好みなのはジーンの方。徹底して奪う男・サムと徹底して与える男・ジーン。
夢で自家中毒になったこころを物語の力で癒す、というのがたまらない。
『ベルリン・天使の詩』
ピーター・フォークを大画面で再び見られるこの倖せよ……!
彼こそまさに天使。本当に素敵な設定。
もう好きだらけだな。好きを通り越していとおしい。自分も図書館の守護天使になりたい。
ヒロイン、ソルヴェーグ・ドマルタンも勿論大好き。笑顔がたまらない。しなやかで美しくムチのように強くなめらかに動く体も好き(空中ブランコ、スタント無しのすべて当人だとか)。
彼女、2007年に亡くなられたそうです。まだお若いのに惜しすぎる。もっといろんな映画で見たかった。
『ドライブ・マイ・カー』
村上春樹原作映画ってハズレが無い印象。特に『ハナレイ・ベイ』と『バーニング』が好きです。
岡田くんの「恋する女泥棒の続きの話(映画オリジナル)」がもうやたらめったら怖くて震え上がった。内容も怖いし、語る岡田くんも怖い。
元ネタは「平均から大きくはみ出しちゃった人の話」レベルだったものが、映画オリジナルの「続き」で、単なる背景でしかなかった「ヤマガくん」が突然に「得体の知れないひと」となる、この変貌の瞬間がとんでもなく怖い。
この「続き」、音が語ったんでも、彼が勝手に作った「続き」でも怖い。ここを含め、すべての過去トークや妄想トークは映像なしの純粋なカタリ(語り/騙り)で繰り広げられ、それがとても良い。
しかし本当にこの怖さは言い知れぬものがありました。他にもいろいろ言いたいことはあるけど、これがぶっちぎりで自分の脳内をさらったわ。この話で一本映画をつくってほしい。見たい。
『ウエスト・サイド・ストーリー』
旧作の「マンボ」で、「どんな端役でもいいからこの場にいて『マンボ!』『ゴー!』と叫べたら、それを胸の内に星のように飾って一生を生きられるだろう」と思ったものですが、それと同じ思いを同じシーンで感じました。ここ旧作でも新作でも泣いた。
新作では「アメリカ」「サムウェア」でも泣きました。特に「サムウェア」をリタ・モレノが歌うって素晴らしすぎやしませんか。
純粋な顔だけの好みではリフ役・マイク・ファイストが一番。こういう、顔の皮膚がよく伸びて口の脇にぐうっと何重ものシワが出るタイプの顔非常に好きです。
トニー役・アンセル・エルゴートが誰かに似てる誰かに似てる、と思っててマリアと初対面のシーンで気づいた、ティモンディの高岸宏行だ!
顔も似てるし、体格いいのに立ってるとなんかぬぼーっとして見えるところも似ている。気づいてしまって以降は、ところどころでどうしても口元に笑いが浮かんでしまうのを禁じえなかった。ほんとに似てるんですよ!!!
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
これはまさしく『ベニスに死す』。とは言えこっちのタッジオ、全力で殺る気満々ですが(笑)。
ピーター、基本恋愛にも性行為にも特に欲求がないのだろうな。だけどこの美貌なので、おそらくこれまで誘いは男女問わずあって、「どうあしらうか」てことに大変長けているご様子。煙草を交互に吸うところが完璧で素晴らしかった。
原作も良かった。フィル、傲岸不遜ででも繊細で、嫌味なヤツなのにどうしてもキライになれない。ローズを「ただのバカ女じゃない」と悟るシーンがとても好きです。
パンフ欲しかったんですが無いんですね。ネトフリだから仕方ないのでしょうが、アカデミー監督賞だし、作れば売れたと思うのに、もったいないことです。
『ナイトメア・アリー』
イヤ、オレがギレルモ・デル・トロに求めてるものはそうじゃないんだよ……!
こんな「詐欺師の上昇と転落の物語」なんて普通の話(笑)じゃないんだ……!!
わたし本当に楽しみな映画は、可能な限り情報をシャットアウトして行くんですよ。だから事前に知っていたのは、タイトルとポスター4人の写真、後はカーニバルが舞台っぽい、以上。
これで監督はデル・トロ、そりゃ期待が高まらなくてどうしますか。
だもんだから途中はすごくアガりました。特にあのピーターの「幽霊話はダメだ」て急にテンションが変わる辺り、てっきり「幽霊詐欺を始めると本当の幽霊がやってくる」んだと思って、わっくわくしながら見守ってました←あほである
こんな思い込みがなければもっと楽しめたかも。冷静になれば良い映画なのに、惜しいことをしました。
でも美術はずば抜けて良かった。特に後半、アールデコ爆発の意匠が最高でした。ここ住みたい!
『TITANE』
いたたたた……(涙目)。
もう、心身共に痛かった。おフランスってたまにこういういろんな意味でぶっとんだ映画をつくるよね。
こう、あまりにもトビ過ぎていて、最初の方はなんか意外に笑えました。
事故の途端に車愛に目覚める主人公も可笑しいし、何せあのモーターショーが大変にバカっぽい。まずいきなり窓ガラスに豊乳押し付けてるショーガールに吹きました。例のアレもスゴかった。あれはまさに真の「カーセックス」(笑)。車、キミハッスルし過ぎやで。
ショー仲間の家で同僚殺して、ふう、と思ったら、わんこそばのごとく「ハイ次」「ハイ次」てなるところも笑いを禁じ得ず。
けれどアレクシアの父親のシーンはすべてが寒々しかった。満身創痍で帰宅するシーンで窓から娘を見下ろす父のまなざし、ハートに痛すぎる。
そこからおそらく人生初めて「父性」を全身に受けた彼女のとまどいがたまらない。最後の最後、添い寝してお腹に頭乗せるシーンとセリフで泣きかけたけど、その後急にセクシャルな行動に向いたので涙が引きました。できたら親子愛で通してほしかった。
『アネット』
うわぁ、この医者古舘寛治に激似やん、と思ったら古舘寛治だった(笑)。オドロキ。
実は今までアダム・ドライバーの顔が全然好みじゃなかったんですが、この映画で初めてカッコいいと思いました。声はいい、とは前から思っていたので歌が山ほど聴けて嬉しい。とにかく音楽がどれもこれも良くて、帰宅して即サントラ購入。国内版じゃなく、全曲入りの輸入版の方。
ラストの人間アネットちゃんが演技上手すぎてこわい。なんだこの才能の塊。
しかし何よりも衝撃的だったのは、カラックスの娘・ナースチャちゃんがまばゆいばかりの美少女に成長していたことか。むちゃくちゃに可愛い。お母さんみたいな俳優になるのだろうか。
それにしても、父親からこの映画を捧げられても娘としては困る気もします(笑)。不仲な旦那に「週末家族だけで船で海に出よう」と誘われたり、致命的な秘密を打ち明けた自分より遥かに体格の良い男性に「後でプールサイドで話そう」なんて言われたらちょっとは警戒しような皆!
『テオレマ』
美しさは罪……。
「外見至上主義はダメですよ」とは昨今よく言われますが、しかし間違いなくこの世には「ただ存在しているだけで周囲をすべて薙ぎ払うレベルの美」てもんがあるよなあ、とつくづく思う、若き日のテレンス・スタンプの青き眼よ。
これもまた一種の『ベニスに死す』か。五人の壊れ方がそれぞれに異なるのが興味深い。
しかし「○○過ぎる△△」て実際そんなに○○か、てことがザラですが、あの配達人、アレはさすがに陽気に過ぎる(笑)。後でパンフ見て、「成程、彼氏か……」と納得。しかし何もあんな役でなくても良くない?
『ポゼッサー』
エヴァ父頑丈……!
息子クローネンバーグって長編は2012年の『アンチヴァイラル』以来なんですね。何故にこんなに間があいたのか。アレも病み病み系映画であった。
やたら細かなタイムリミット設定や精神調整ダイアルなんぞが出てきたので、サスペンス系なんだと思って見てました。ハプニングで間に合わないのをどう乗り切るかとか、エヴァ父が本音はすごいイイヤツで「ごめんよ先刻はキミを試したんだ、キミこそ娘にふさわしい、さあ一緒に飲もうじゃないか」みたいになって途方に暮れたりとか(笑)。
この暗殺組織設定がとにかく面白くて、この世界観でバリバリのSFミステリやサスペンスが見たいです。でもご当人はそっち方面には全く興味がないのだろうな。設定解放してほしい。書きたい。
AI教育シーンは笑いました。イヤ普通にカーテン屋の宣材写真や個人のインテリア自慢動画でよろしいやん。
ところで主人公・タシャって漢字を当てればまさに「他者」。創作には時々こういうミラクルな瞬間がある。
『ピロスマニのアラベスク』
ものすごく久しぶりに見たら、ものすごくキレイになってた。
リストア前とリストア後を比較した映像がこちら。
それにしても何だろうな彼女のこの神々しさ。天から降ってきたみたいだわ。
要所要所で不安をかきたてるように鳴り渡る不協和音を聴くと「ああ、パラジャーノフを見てるなあ」という気分になります。好き。
『ピロスマニ・ドキュメンタリー』
タイトル通り、ピロスマニの人生の解説映画。
ピカソがピロスマニ好きだったなんて知りませんでした。確かにルソーっぽさはある。でもルソーに自分が感じる圧は無くて、もっとのびやかに見られる感じ。
これ、ジョージア映画祭2022のプログラムで、上の『ピロスマニのアラベスク』とセットで見ました。
『選ばなかったみち』
いい映画なんですが「お話の為の作為」が目立ち過ぎるのが気になる点か。目医者も歯医者も検査のみ、「この日にやらねばならぬ処置」が無いのであれば、何もわざわざクビがかかってるレベルの仕事の日に行かなくたっていいんじゃないかな。予約日変更しようよ。
それにしても本当に不思議なんですが、虫歯や手足の骨折、癌や結核みたいな病気の際に、「病院に全部委ねるなんてダメ、自分で面倒みるわ!」なんてことを家族が言い出したら、「イヤあなた何言うてんの、プロに任せなさい」てなるじゃないですか。むしろ任せない方がヤバい人。
なのに何故、認知症の人を施設に任せるなんてダメ、家族が面倒みなくちゃ、て思う人がこんなにも多いのか。
ラストは、「まさか名前呼ばれたことで感激して、施設入れさせる決意をした(帰っていくモリー)のをやめて、自力で面倒みる方を選んだ(寄り添うモリー)んじゃ……?」と不安になりました。そうじゃないといいなあ。
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略』
カンちゃーーーーーーーーん!!!!(号泣)
もう、わたし10年前のTVシリーズから冠葉推しなんですが、年月が経てば経つ程その思いが上昇していくな。そして冠葉を好きになると一緒に真砂子も好きになるよね。いいなこの兄妹。
冒頭のピアノ旋律ですぐに泣いた。ラストまで知っている話なのに今すぐ後編が見たい。夏よ急ぎ来い。
改めてつくづくと思いましたが、これはまさしく「運命の乗換えの物語」。誰もが最初に「自分が運命と決めた相手の運命の相手=何者か」にはなれずに、物語を通して「新しい運命のひと」を選び出す。
最初からずっと、陽毬の為に体を張るのは冠葉で、萃果の為に体を張るのは晶馬だものな。
それにしてもクラウドファンディングやってたって知らなかった。悔やまれる……!
ダイジェスト化するにあたり抜けたシーンもいくつかある中、「愛が止まらねェんだ!」を残してくれてありがとう(笑)。名台詞です。
『気狂いピエロ』
実は初見。『勝手にしやがれ』は見ているんですが。
純粋な好みとしては『勝手にしやがれ』の方が好きかな。
しかしチケット買ったりパンフ買ったりするのには当然やりとりが必要な訳で、人生の中でこんなにも何度も口頭で「気狂い」と口にしたのは初めてでした(笑)。『獄門島』について話す時でも特に意識もせず「キが違うからねえ」みたいな言い方をしてたしね。
『スターフィッシュ』
成程、セカイ系をアメリカ人がつくったらこうなるのねえ(感心)。
一瞬だけ映った首吊り縄、あれはつまりオーブリーが後追い自殺をはかったということか。で、その後は三途の川的な脳内映像なんかしら。だからこそ「世界を救う」ことがあれ程までに個人的なことになる訳で。「世界=自分の命」だものね。
ベリーニちゃん(亀)がたまらんかわいかった。頭に乗せたい。
グレースのお部屋すごく良くないですか。ちらちらっと一瞬だけ映るものが大抵かわいい。カエルマスコットとか、赤地に白の模様入ったティーポットやイチゴ模様のカップとか。
アニメ演出は正直ちょっと微妙でした。でも音楽はすごく良い。サントラ落とそう。
爆音で怖がらせる演出は易きに流れすぎていていまいち。でもオーブリーがグレースのベッドで寝てて電気のスイッチいじってるところは最高に好きです。
『湖のランスロ』
アーサー王と円卓の騎士の話、昔読んだ時に誰にも感覚的な共感や理解ができなくて、すごく距離感や不可解さを抱いてたんだけど、その感じをまざまざと思い出しました。どう言えばいいのか、ある行動を取ったと思ったら、次のページでもう全く逆のことをしたりとか。すごい置いてきぼり感がある。
特にグニエーヴル(グィネヴィア)がもう全然判らない。意思があるのか無いのか、思慮が深いのか浅いのか、愛情が濃いのか薄いのか、信仰心が強いのか弱いのか。思考回路が理解不能。
その、自分には全く手の届かない感覚を映画の中の人物達にも感じました。誰にも全然共感はできないのに、好きな映画です。
しかし本読んだ時にも思ったけど、あんながっつんがっつん槍でどつきあってたら一日に十回は死ねると思う(笑)。騎士の皆様頑丈過ぎです。
『犬王』
業子さま……(笑)。
もう最高。返す返すも事前に歌詞を入れておかなかったのは失敗でした。歌詞を聴き取ることに意識を取られずに画面を観たかった。
ひとつ惜しいのは、面を外した犬王の顔が微妙だったこと。もうちょっとシュッとしたイケ顔だったら、業子さまもっと熱烈に義満に新平家モノの封印を抗議してくれたのでは(笑)。
更に言うと、実在の人だから仕方がないんだけど、犬王、友有のクビ切られて、なのに大人しく義満に従ってるように見えるのが難か。
でも大変好きな映画です。サントラ買ったよ!
『ニューオーダー』
一番恐いのは、最初の襲撃開始の際に家の中の金目のモノかっさらってくメイド女性の顔に浮かび上がる笑顔。あれは、ぞうっときました。
次に恐かったのは新郎母。マリオン父が自宅に帰ってきた後、看護師女性に雑用やらせようとしたりクリスチャン親子に「掃除して」と言いつける態度が恐ろしい。
アナタ使用人の反乱目の当たりにしましたよね……よくアレの後にそんな態度取れるものだな。
その感覚の恐るべき鈍麻っぷりが恐い。諸悪の根源はここなのだろうなと思わせられる。
大変に不快度が高く後味も悪いと前評判に聞いていましたが、割と耐性があったのはドン・ウィンズロウのメキシコものを何冊も読破していたおかげか。それにしても恐ろしい国よメヒコ……。
『帰らない日曜日』
ジェーンさんの肝の太さ&据わり具合よ……。
これは絵に描いたような三男ぼんの手にはあまるオンナだろう、と思っていたら、その結論か。
駆け落ちも独身を貫き通すのも結婚してジェーンを妾にすることも、どれも選べない繊細で意思の弱い末っ子の、あれが唯一できる選択だった訳ですね。グッドバイ。
それでも彼が100%彼女の理解者であり、その太い肝もすべて込みで愛したことは明らかで、だからこそ書き置きなんぞ要らないのだね。だって彼女が書いてくれるもの。その空っぽの手と透徹した観察者の目で。
しかし結婚相手は殺す必要があったのか、正直疑問です。まあ「そうなってこそ書けたものもあった」のかもしれないけれど、もっと先、老衰で大往生だっていいじゃないですか。強烈な悲劇にあわなきゃ書けないのか、って、そんな訳なかろうもん。ちょっと原作も読んでみなくては。
彼女の服や持ち物を見るに赤が好きなんだと思いますが、ぼんと初対面の時の青いコートが最強に可愛かった。これ欲しいな。全体のコーディネートもかわいい。帽子の赤が利いているよね。逢引きに行く時の赤コートもたまらん良いです。
まとめ
さて今年上半期の鑑賞映画を総括すると特徴はこの2つ、
1・長い
2・パンフ状況が両極端
1、そのまんま。
特に前半の方は2時間超えばかりです。
観た後に「ジャストだ」と感じられればそれで良いので、長い・短いに対して好き嫌いは特にないのですが。
ただずーっと長い映画を観ていると、たまに短いものを観た後に疲労感が全然違うのに驚きます。体にはやはり短い方が楽ね。
2。
どういうことかと言うと、「高い」「無い」の両極端状況。
「高い」方。
『マトリックス・レザレクションズ』、通常版880円+特別版1800円、計2680円。
『アネット』1200円。
『ポゼッサー』1000円。
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略』1980円。
『気狂いピエロ』1000円(ただし『勝手にしやがれ』との共同パンフなのでこれはまあOK)。
『犬王』1400円。
そしてとどめがコレだ、『ウエスト・サイド・ストーリー』、2970円!!!
だが正確に言うとこれは「パンフレット」ではない。
本国で出されたメイキングブックの翻訳本です。
事情はこちら↓に詳しいです。
さすがに諦めましたが、大変未練がましくしていたら連れ合い(映画は未見)が買ってくれました(笑)。ありがとう。
しかしこれもなあ、普通に書籍として本屋さんで売ったら売れただろうし、そうすれば劇場売り切りではなくずーっと出版し続けられたと思うのに。
パンフはパンフでちゃんとつくって、これはこれで普通に本として出版してほしかったです。
京都のミニシアターはことごとく会員になっているので、普段はほぼ1000円で観てるのですよね。大手のシネコンでも、水曜などを狙っていくので1200円。
なのでパンフが1000円超えてくると正直キツい。
イヤ、勿論中身がぎっちぎちに充実してくれていれば、1000円までは許容範囲であるのですが、さすがにそれ以上はねえ……。
と言いつつも買ってしまうコレクター魂。さすがに若い頃とは違って、「これは明らかにつまらん」と思った作品では買わないだけの意思力はついてきましたが、そこまでのレベルの映画なんてめったにないのよね。
そしてリバイバルでもないのにパンフレットが無いのは『パワー・オブ・ザ・ドッグ』と『スターフィッシュ』。
全然儲けにならないのか、それともつくる手間をかける気がないのか、どちらなのかは判らないですが、パンフ愛好家としてはやはり欲しい。あれば買いますから、ぜひつくって。
6月はちょっと調子に乗ってお高めのお茶&ケーキを買いまくったので、懐をひきしめねばならない為、下半期はもう少し本数を減らして見ていこうと思います。
思っています。
思っているだけかもしれないけれど。