『真夜中のすべての光』(講談社タイガ)販促・2
『真夜中のすべての光』(講談社タイガ)販促2回目です。
販促らしく、この作品のとても良いところをあげてみようと思います。
それはこれ、表紙です。
もう、実に何とも、素晴らしい出来ではないでしょうか。シックさと洒脱さが完璧に同居しています。
こちら、イラストはagoeraさん、デザインは川谷デザインの川谷康久さんがご担当くださいました。
カバーが決まるには、まずイラストができて、それにタイトルなどのデザインが乗ります。
ラフなどの後に完成イラストとして見せていただいたものは、左に主人公の彰、右に彰の妻、皐月が描かれた1枚画でした。
これが半分に分けられて上下巻の表紙になるんだなー、と思いつつ、ちょっと疑問も。
タイトルやら何やら、多少はかぶろうが基本は人物のいない地の部分に乗るのだろうけど、でもこれだと、結構人物を小さめにしないと入り切らないのでは? せっかくのイラストなのに、ちょっともったいないな。
などと思っていたら、この仕上がりです。がっつり人物にかぶさってのタイトル。
えっ、なんかちょっと、申し訳ない、いいのかな。
と思いつつも、見れば見る程、なんというおシャレさ。この、並べた時の画面の締まり具合が尋常ではありません。黒と白の対比が見事です。
新刊に帯がついているのは日本の出版業界のスタンダードで、実際一読者としての自分も帯大好き、ついているのとついてないのが置いてあれば当然前者を購入します。帯好きなのは、映画館で予告を見るのが好きなのに似ています。
けれどもこれについては、敢えての帯無しで平台に並べたい。
いえ、帯も色合いが大変に合っていて、特にこの、白抜きコピーの下に小さく黒文字が入っているあたりが非常に好きです。ここにこの黒ラインが入ることで帯デザインの全体がぐっと締まる。
ですがこの、帯無しのむきだし2冊並べの絵が強すぎる。本当に目が惹かれます。痺れる程カッコいい。
中身はさておきこの表紙を手元に置いて並べたい、その為に買ってもいい、と思わせる程に素晴らしい装丁です。
ぜひ皆様も、本をご購入いただき、表紙を並べてこの研ぎ澄まされた完璧な情景をご堪能ください。
すごく販促っぽくなりました。
満足です。
もう少し続けてみます。
冒頭より72ページまで、試し読みできます。
お時間のある際にぜひ。
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