【はがきサイズの短編】お気に入りのハートマーク テーマ:note
夏の夜の電車は怖いくらい冷たくて静かだった。
わたしは傘を抱いて座り、スマホを取り出す。
そして、noteにアップされた投稿をついついとスクロール。疲れた体に沁みるのだ。綺麗な絵とか、優しい言葉とか。
一枚の写真が目に止まった。夜の闇の浮かぶ電車の写真。
白い灯りが連なって、まるで宝石のようだ。こんなふうに見える世界もあるんだ。
わたしは、「スキ」をタッチし、ハートマークを赤くした。
今日も外に出られなかった。暗い部屋でスマホを見つめる。
SNSの通知やメールをどんどん削除。これ、自分流のひそかなストレス発散法。
でも、ふと考える。自分は、いつまでこうなんだろう?
そう思う瞬間が、いつも怖い。
おや、と指を止めた。noteの通知だ……スキ?
自分がこっそり発信しようとしていた夜景の写真を載せるアカウント。ずっと前に、よく撮れた電車の写真をアップしたけれど、全く反応がないからすぐやめてしまったのだ。
数ヶ月経って、スキがつくこと、あるんだ。
ふらつく足を立たせて窓を開ける。
雨上がりの冷たい風が入ってきた。遠くに見える電車は、いつもの通り流星のように走っていた。
Fin
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こんにちは!高原梢です。
今回のテーマは、noteです!
と、いうのも、なんとはがきサイズの物語……
50作目に入りました!
わーい!やったやったー!(扇子を持って踊り出す)
なんでもツッコミマン「なんだかあさりちゃんみたいだな…」
コホン。
途中、一年ほど飛んだ時期もありましたが、続けられて良かったと思います。
〜ここから真面目な話をします〜
記念すべき50作目のお話のテーマは「note」にしようと前から決めていました。
だって、世の中いろんなSNSやブログを作るサイトがある中、飽き性のわたしがここまで続けられたのは、noteというサイトが治安がよく、変わらずそこにあるおかげだと思ったからです。
そして、noteの中にもいろんな人がいて、いろんなことがあると思いますが、
たまたまあのタイミングでわたしがアカウントを作り、何かの巡り合わせで出会ったnoterさんたちの出会いにもとても感謝したいな。
そんなことを思って書きました。まだ、50作目のピヨピヨですがね。
もし、どこかですれ違っていたら面白いなとか考えたりして。
とにかく、言いたいことは、
note、noterさん、いつもありがとう!
です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
素敵な画像をお借りしました。
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