見出し画像

ポルトガルのドルチェ

シチリア島の州と、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

珍しいことです、私のトップ画像にドルチェがくるのは。 仲良しの方はご存知だと思いますが、私は甘い物が苦手。 全く食べません。 ジェラートすら受け付けないと言うか、甘くて食べられないのです。 シチリアはイタリア内でもドルチェに定評のある所で、少しくらい食べられたら良いのになぁとは思うのですが、無理。

数回は試してみたのですけどね、小指の爪くらいの量を食べたらどんどん血圧が下がったような感じになって、倒れそうになりました。 あれ? 糖分て血圧上げるのではなかったっけ?

それはさておき、全く食べない私に対してシチリア人の相方、食べます。 私と知り合う前はもっと食べていたらしいですが、私が食べないから買い置きはしなくなり随分量は減ったとのことです。 確かにわざわざ買って食べると言うことはしない、レストランでも必ず最後にドルチェというわけではない。 でもあれば喜んで食べています。

ここ数年、ドルチェ作りに目覚めた彼、ここ数年と言っても始めたのはもう8年くらい前になるかしら? 定期的に「作りたい!」と思うらしく、それが過ぎると半年以上作らなかったりの不定期でありますが。

そんな彼、いきなり冬眠から目覚めました。 まぁ色々とあって、ポルトガルの話をしたりして、ポルトガルのドルチェの話になって・・・。 「作りたい」モードに突入したようです。 彼はポルトガル未経験者なのですが、私は仕事で5回くらいは行っています。 ドルチェは食べないけれどポルトガル料理の美味しさは格別。 数年前に日本で「家庭で作れるポルトガル料理」という本を購入しました。 

その中にこのドルチェのレシピがありました。 パスティス・デ・ナタと言う、いわゆるエッグタルトのような物。 牛乳、生クリーム、片栗粉、砂糖、卵黄を混ぜた物をパイ生地に流して焼くタルトです。

たまたま全部材料があった為、やる気満々。 本来のレシピは折りパイ生地を使うみたいですが、練りパイ生地から自分で作り・・・、見事完成!

画像1

焼き上がりはかなり緩くて、これは固まるのか? と思いましたが、冷めたらちゃんと固まりました。 私は親指の爪分くらい味見。 日本のレシピなので、甘さは控えめで美味しい。 美味しいけれどそれ以上は食べられない。

簡単なドルチェではありますが、初体験で成功ということで、いたくご機嫌な彼でした。 10個できて、半分は下の階に住んでいるお友達にお裾分け。 彼らからも絶賛されて、木の登りそうになっていましたわ。

20才くらいまでは私も普通にケーキを焼いていたのですけどね。 スポンジケーキもチーズケーキもプリンもチョコレートムースも難なく作っていたのです。 シュークリームとか結構な頻度で。 子供の頃から母と一緒に作っていたのです、そして自分でレシピノートも書いていたのに、あれは今どこにあるのだろう? とっくに捨ててしまっていると思います。 そして今は何も作れない・・・。 

私が作ったのはこれ、昨日のランチ。

画像2

作ったと言うか、彼のお誕生日のランチに作った「サルシッチャのラグー」の残りです。 3日目。 ラビオリは2日で食べ切ってしまったので、ペンネで。 そういえば私はペンネが大好きだったのに、ここしばらくはリガトーニばかりで出番がなかったわ。 ペンネとリガトーニ、双方穴の開いたショートパスタではありますが、ソースと和えると微妙に全体の味が変わります。 この辺がイタリア人が「ソースとパスタの形状」にこだわるところなのでしょうね。

パルミジャーノをかけて食べるのが通常のやり方ですが、昨日は買ったばかりのリコッタがあったので・・・・、

画像3

デ〜ンとリコッタを乗せて食べました。 ソースに混ぜ込んでもいいのですが、シチリアでは(少なくともパレルモ近辺では)このような食べ方もありです。

パルミジャーノよりデリケート? そんな印象があるかと思いますが、パレルモのリコッタは羊乳で作った物なのでパンチが効きます。

ほうれん草のスフレ風で消費したと思ったリコッタ、また買ってきたのでどんどん食べましょう。 3日で確実に味が変わってきちゃうのでね。

1月後半に入ってから連日パスタやピッツァを食べているので、今日はやめようと思っています。 リゾットにするかな? 冷蔵庫に大した物はないし、外は雨だし、有り合わせな何か生み出します。 

いいなと思ったら応援しよう!