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カニを捨てて歩き始める③ 体を動かすことは心にも作用する。

体を動かすことは、たぶんずっと好き

高校時代は体操部で、部長をしていた。どちらかというと部員集めの「宣伝部長」で、「壁倒立ができたい人の体操部」という部員募集ポスターのキャッチコピーは、秀逸だったと今も思う。倒立ができる人が入るんじゃなくて、できるようになりたい人のための部活だから、と。

ストレッチは、体操部時代からの習慣というよりもクセのようなもので続けていた。出産直前まで開脚ストレッチは続けていた(おなかが大きくてもできる)。会社員時代は会社の近くにあったYWCAのプールに通ったり、ジョギングブームに乗っかってよく走っていた。ジムに通ったこともヒップホップダンスを習っていた時期もある。

それが、フリーランスになって、時間管理があまりに自由になってから、体を動かす時間がじわじわ減っていった。
フリーランスは意外と時間がない。私の仕事みたいに〆切さえ守って帳尻合わせができれば、あとは何をしていてもいい、という場合はなおさら(そうじゃない勤勉な人もたくさんいるけど!)。
薄利多売で、来た仕事は断らず、できるかぎり詰め込んで働くスタイルになってしまい、結果として常に忙しい人になってしまった。

貯筋はすぐに使い果たしてしまうものだった

運動する時間が削られてしまった結果、毎月60㎞くらい走っていたころに蓄えた貯筋はあっという間に底を尽きてしまった。
整体に行くと、関節はやわらかいが筋肉も弱いので体を支えられていない、と言われてしまったりする。
手足が冷える事なんてほとんどなかったのに、すっかり冷え性だ。
いけない、こんなことではいけない、と思っているうちに、とどめのパンチのようにして新コロ時代がやってきた。ますます出かけない。
週3くらいで終電近くまで飲み歩いていたころは、毎日7000歩くらい歩いていたのだ。それが、100歩もいかない日々になってしまう…。
これではいかんと、少しは散歩したりもした。そのころに、動画を見ながらヨガをすることが始まったのだった。

とか言っているうちに、今度はいつの間にか、カニが右胸に棲んでいたのを発見した…。

転んだからには、転んだことをよいきっかけにする


若いころから、体の仕組みに興味があって、生理・妊娠・出産の理(ことわり)について知ることがものすごく好きだから、体を動かすときの理屈はよくわかっているつもり。効果も、動かすコツの部分も「言葉」で理解している。
だけど、実践できることは少なかったなぁ、と思う。わかっちゃいるけど…だったんだ。
カニが来て追っ払ったことをきっかけに、少しずつ自分の体に目が行くようになった。
よくやっている動画のリンクを載せておく。

NOBI by NORIKO

https://www.youtube.com/c/NOBIbyNORIKO

バルセロナに住む、私と同世代(少し若い)の素敵な女性。メインはピラティス。わかりやすい解説と、声のトーンがとてもよく、背景と音楽のセンスも好き。

DAY7 ピラティスの基礎1日4つ。7日間で完全マスター!!姿勢改善、腰痛肩こりのないスリムな体づくりなら断然PILATES。7日目 #192
https://www.youtube.com/watch?v=HMp7LDaALDs

ストレッチもよい。

B-LIFE

https://www.youtube.com/c/BlifeTokyo

元バレエダンサーのマリコさんのヨガ、動きがとても綺麗。新コロ時代以前に撮影された、世界各地でのロケもいい。ママとしての産後体形戻しがリアル。登録182万人(2022年11月現在)という人気ぶり、よくわかる!

【肩と背中の凝りに効く!】 ガチガチな上半身がみるみるほぐれる整体ヨガ☆ #460

【毎日10分】 2週間で腹筋を割る! - BEST FIT #490


このデッドバグが最初、ものすごくできなくて、手足をどう動かすかがわからず、ほんとに「Dead Bug」死にそうな虫みたいな状態だった…。


乳がんの再発率は、体重増加が多いほど高くなる、とドクターに言われた。そのこともあるけれど、やっぱり体を動かすと気持ちがいい。
私は飽きっぽいので、同じ動画ばかりを見続けることはあまりない。4~5回やって、動きがわかったら、また新たなキーワードでエクササイズを探す。それも楽しいな、と最近は思う。

手術後には、リハビリエクササイズでさえ、やっとだったのが、チャイルドポーズもできるし、針の糸通しポーズもできるようになった。ありがたい。
親友が乳がんヨガ指導者にもなってくれたおかげもあって、体の動きはぐんぐん回復しているのであった。

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