🌱不登校の「要因」は見る人の目線で変わる
「不登校」が問題になりしばらく経ちますが
その要因について様々な機関が
研究を進めているようですね。
そのこと自体は悪いことではきっとなくて
各方面が真剣に取り組もうと考えている…
と私は信じたいです。
しかし、そもそもの定義が曖昧なまま
いろんな立場の人が自分の目線を中心に
論じているようにも見えるのです。
以前の記事で、
文科省の調査結果と保護者が考える要因とは
大きく乖離しているとお伝えしました。
文科省の調査によると、
不登校の「要因」は子供の「無気力・不安」が一位となりました。
それについて私は、
「無気力・不安」の前に何らかの要因があり
結果としてそうなったのであって、
最初から「無気力・不安」が要因ということは
ほぼないと考えています。
今もその見解に変わりはありません。
最近のことですが、別の記事に出会いました。
不登校の要因は「精神疾患」が多いという説でした。
文科省の調査よりはまだ納得できる部分もありますが、
私としては少々引っ掛かる内容でした。
「学校に行きたくないから」という書き方も
う~ん…とは思いますが、
そこはいったん置いておきます。
「精神疾患が隠れている可能性が高い」
という部分が気になりました。
「精神疾患」と呼ばれるものの中には
確かに発達障害などの先天的要因がある場合も
あるとは思います。
集団に入るとどうしたらいいかわからない…
そういう感覚を持つ子は一定数います。
それが発達障害の特性である場合も多いとも考えられます。
しかし「精神疾患」は先天的、遺伝的要因以外、
つまり後天的に発症することも大いにあるのです。
例えば、環境的要因。
長期間にわたり慢性的なストレスが続くことがきっかけで
発症する場合を言います。
不安症状やうつ病リスクを高める等があるそうです。
次に、心理的要因。
文字通りではありますが、
心因性の精神疾患は主にストレスによって引き起こされます。
ということは・・・
「卵が先か鶏が先か」だと思いませんか?
私は、不登校の要因を議論するのであれば
「要因」が発生したと捉えるべき時期について
しっかりすり合わせすべきではないかと思います。
冒頭の文科省調査は先生方から見た目線。
これは言ってみれば
「学校に来られなくなる直前の様子」
を言っていることになります。
また、今回取り上げた記事にあるように
「精神疾患」が要因だとするのは発症後の視点。
文科省調査と同様「学校に来られなくなる直前」に
なるのではないかと思います。
ここで、改めて先ほどの
図【精神疾患の要因として考えられるもの】
をご覧いただけますか?
要因の中に「環境」「心理」に関わる
ストレスがあると先ほど述べました。
となると、
そのストレスの元こそが根源と言えないでしょうか?
親は家庭での子供の姿を見ています。
子供の様子から
「学校生活にストレスを感じているのでは?」
などと心配していると、
子供が突然学校に行けなくなることがあります。
また後から振り返ってみると
「そういえばあの時…」と
起きていた子供の異変に気付くこともあります。
親の感じている不登校の「要因」と
文科省はじめ周囲から見ている「要因」にズレが生じるのは
発生時点のズレによるものではないかと思います。
つまり親は『要因の要因』を感じているのではないでしょうか。
ただ、いつまでも『要因』ばかり追い求めても
子供が元気になるわけではありません。
それより大切なのは、
今子供が苦しんでいることを認識し
心が安らぐ空間を作ってあげること。
親も周囲も、まずは子供の安全を確保し、
子供のパワーが溜まってくるよう
そばにいるようにしませんか??
必要な方に届きますように✨
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