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父が亡くなるまでの私と父の備忘録

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#介護

突然の電話 #1

突然の電話 #1

私は当時、飲食店経営やコンサルティングをしている会社でマネージャーをしていました。会議の資料作成や、店舗の数値管理はもちろんしていましたが、何年経ってもプレーヤーとして、お店に立って接客をすることが心の底から大好きでした。特にボールタップ式のビールサーバーでビールを注ぐ時間は幸せでした。忙しかったが、大好きな食とお酒に囲まれながら、楽しく毎日を過ごしていました。
このような毎日がなんとなく続いてい

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父が亡くなるまでの私と父の備忘録 #0

父が亡くなるまでの私と父の備忘録 #0

「父が亡くなってからもう少しで1年が経つのか…」

時間が経つのは早いもので、父が救急車で運ばれてからそろそろ3年が経とうとしている。あの日から今日まで、本当にあっという間だった。

今でも父の顔を思い出すと涙が止まらない。
まだどこかで生きているような感覚。
その時の出来事は昨日のように思い出せるが、時間の経過と共に、父との病院生活や介護生活の記憶が薄れていくような気がして…
こうして備忘録とし

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