【超簡単!】食品業界について話そう②
こんばんは、☺(かお)です。
本日は、大好評いただいた(苦笑)、食品業界についてのお話をしたいと思います。
人間生活に密着する食品類。ぜひ知ってもらえると嬉しいです。
私は食品業界の人間ではありませんが、かなり深く関わりのある業界で働いていますので、その中で感じたことを書いています。
前の記事と、働く業界について、ご興味あればぜひ↓↓↓も読んでみてください🎵
なんでそんな安いんや!もやし君!
私はまったく自炊をしませんので、自炊におけるありがたさは特に感じていませんが、もやしといえばめちゃくちゃ安くてかさ増しできる万能食材ですよね。
一袋、200グラムほど入って、20-30円程度でしょうか。他の野菜はそんな金額で提供できないのになぜそんな低コストを実現できるのか?
社会人になるまではまぁ思ったことも無かったんですが、食品業界で関わるれば関わるほど思うことです。
そんなもやしを製造しているメーカーといえば、どこか思いつきますか?
成田食品さん、富士食品工業さん、サラダコスモさんが有名どころみたいですね。
正直もやしなんて、安けりゃどこで作っててもいいと気にならないところかもしれませんが、各企業がお得な価格で提供できるように努力している訳です。
新工場を作るとなると、大きなお金が動きます。個人的に記憶に新しいのは、サラダコスモさんの新工場。↓↓↓に、入札結果の公開がされています。
やすいのに、なんでこんな大規模な工場が建てられるまで稼げるのか。
(もやしだけをやってる訳じゃないから一概にはいえませんが。。)
それは単に、数が出るからです。
トン単位で書かれちゃうとほんとによく分からないですが、まぁとにかくめちゃくちゃ生産して売れる訳です。家庭ごとにも、お店単位でも。
ずっとお安いままでいてくれるよね?
天候に関わらず、完全屋内で生産できることが年中安定供給ができ、安価を実現している訳ですが、そんなもやしが打撃を受けるのは、ざっと、
人件費の高騰
電気代、水道代、原油価格高騰
原材料である豆の高騰
円安
鋼材の高騰
電子部品の高騰
でしょうか。
数出てやってるから一袋あたりの原価はそんなに上がっていないかもしれませんが、目下生産メーカーの負担は大きくなっています。
となると、いかに効率よくもやしを育てるか。いかに袋を薄くするのか。いかに電気代をムラなく使うのか。そういった、削減努力を求められるようになります。
その要求を実現するために、
生産メーカーに入る装置メーカー(もやしの場合は、育て、洗い、芽切り、計量、包装の機械が存在していて、一つの会社が一挙に担うこともあれば、わけわけして納入することもあります。)が頑張ります。そしてその装置メーカーさんに我々制御機器メーカーが価値提供をする、という流れです。
製造現場は、戦い(だと思う)
工場を作るのにもお金がかかるし、装置を導入するにもお金がかかるし。しかも億単位。
助成金というものもありますが、完全にペイできるわけではありません。
中小メーカーがどんどん事業を辞めていったり、他の業界に手を伸ばすのはよく理解できてしまいます。
どれだけ機械化、RPA化が進んだって、安心安全を保ち供給を止めないためには、24時間生産、3交代制で働いている人もいらっしゃいます。
経験したことはないけれど、しんどいだろうなぁと想像します。
装置メーカーの社長が、もやし一袋1円でも値上げになると全然違う。業界が潤う。と言っていたことがとても印象的でした。
あなたの1円、製造現場にもらえませんか?
あなたの美味しいと思う気持ち、伝えてみませんか?
ぜひ産業を知って、働いている人に感謝できるといいですね✨
最後まで読んでくださった皆様へ
残念ながら、もやし工場でご紹介できそうな工場見学は見当たりませんでした…
確かに製造現場の中でも大胆というか、スケールが大きいというか、見学には向いていない気もします(笑)
分かりやすく写真を載せているページを見つけましたのでご興味あればぜひ!