権利ってなに?【著作権の基本 試し読み】
誰もが知るべきスマホ時代のルールで
クリエーターのキミを守る心強い武器
もうすぐ夏休み!
普段よりも、スマホやタブレットを触れる時間が増えるタイミングかと思います。だからこそ子どもも大人も「著作権」について学んでおきましょう。
『小学生のうちから知っておきたい 著作権の基本』(宮武久佳 著)より、
第一章「著作権ってなんだ?」より、「権利ってなに?」を全文公開です。
著作権、プロの約束ごとがみんなの常識に
交差点を渡ろうとするとき、車いすを押しているか、自転車に乗っているか、松葉づえか、トラックを運転しているか、ベビーカーを押しているかによって、ずいぶん違った風景が見えるものです。それぞれの人が「自分に優先権がある」と思ってしまうように、著作権という権利も立場 によって見え方《かた》が異ります。作品を生み出すクリエーターは「私の作品を使うなら、ちゃんとお金を払ってほしい」「作者しゃをリスペクトしてほしい」と主張します。一方、ユーザーは「もっと自由に使わせてほしい」「そんなかたいこと言わないでタダにして。ちょっと使うだけなんだから」と思ってしまいます。
今、学校でタブレット端末を使うのが当たり前まえの時代です。誰もが情報の受け手(鑑賞者=受信者)であり、作り手(クリエーター=発信者)になりました。
ほんの少し前まで著作権は小説家や写真家 、出版社、放送局、映画会社、レコード会社などプロの人たちだけの「約束ごと」でした。しかし今や、キミたちのような普通の子どもが「歌ってみた」「踊ってみた」と動画をSNSにアップする時代です。キミたちもクリエーターなのです。著作権は、スマホやタブレットを使う人なら誰でも知っておくべき常識となったのです。
ルールを知らないとうっかり他人の権利 を侵害してしまいます。一方で自分の権利 が侵害されても気がつかないことがあります。著作権はコンテンツを守るのがその役割だと言えるでしょう。
誰もがスマホを持つ時代、誰もが著作権を学ぶ意義 があります。著作権の知識はクリエーターのキミを守ってくれる心強い武器なのです。
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