【全文公開】『こどもSDGs達成レポート』はじめに
このままでは地球を守ろうとしても
手遅れになってしまうかもしれない!
2015年9月に国際連合サミットで採択された17の目標からなる「SDGs(持続可能な開発目標)」は2023年にその中間点を迎えました。地球規模の課題に真剣に取り組むために掲げられたSDGsですが、目標達成までの道のりは必ずしも順調とはいえません。
まず第一に、気候変動への対応は待ったなしの課題です。温暖化による異常気象や海面上昇は、世界中で深刻な影響をもたらしています。温室効果ガスの排出削減や再生可能エネルギーの普及も急務ですが、国際的な取り組みは十分ではありません。
また、貧困削減や飢餓対策も早急な対策が求められる領域です。依然として極端な貧困や食糧不足が続いている地域も多く、格差の縮小や経済成長の促進など、まだ遠い道のりが残されています。
教育や健康に関する目標もまだまだ達成されていません。とくに開発途上国では十分な教育機会や医療サービスが提供されていない実態があります。こうした要素も誰一人取り残されることなく、すべての人に満たされることが大切です。
生態系の保全や水資源の適切な管理も大きな課題です。森林破壊や水質汚染が進んでおり、これによって生態系が脅かされています。環境保護の取り組みが加速されなければ、生態系が崩壊し、それにともなって私たちの生活も脅かされる可能性があります。人間のせいで人間以外の生きものまで迷惑を被っています。
このようにまだまだ課題が山積しています。このままでは地球を守ろうとしても手遅れになってしまうかもしれません。そのためには正しく現状を認識することが大切です。
第1章では、世界全体、日本を含めた世界の国々がどれだけSDGsの17の目標が達成に向かっているのかを簡単に見ていきます。第2章では日本の課題について触れていきます。
地球が手遅れになる前に、まず世界の、日本のひどい状況を認識することです。その状況を把握すれば、あなたも「できることからやろう」「何かをしなければ」と思うはずです。
一般社団法人こども食堂支援機構 代表理事
秋山宏次郎
書誌情報
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