私訳『菜根譚』⑪~水清ければ魚棲まず
地之穢者多生物,
水之清者常無魚。
故君子當存含垢納汚之量,
不可持好潔獨行之操。
地の穢れたる者は多く物を生じ、
水の清き者は常に魚無し。
故に君子は当に垢を含み汚を納るるの量を存すべく、
潔を好み独り行うの操を持すべからず。
地之穢者多生物,
水之清者常無魚。
故君子當存含垢納汚之量,
不可持好潔獨行之操。
地の穢れたる者は多く物を生じ、
水の清き者は常に魚無し。
故に君子は当に垢を含み汚を納るるの量を存すべく、
潔を好み独り行うの操を持すべからず。