浴衣と足袋を洗ってみる
おはようございます!!
今日は、私の地域では一番の(おそらく最後の日ともいえるかも)田植えの時期となりました。
近所の喫茶店は、いつもより早く開店してお客様をお迎えしています。
また早いところでは、体育祭が今日からのところもあります。
カレンダーとはちがう、季節感を読み取らないといけないなぁと感じる6月上旬です。
我々は、お洋服を売っているのではなく、お洋服を着て楽しんだり、嬉しくなったり、ドキッとしたり、気持ちよくなったりする体験を売っているのですから、お客様の行動には気を付けたいものです♪
ハイ!!
今日は、もう夏の女性をひときわ輝かしてくれる、「浴衣と足袋を洗う」についてお話しします。
浴衣と足袋を洗う
色がでる浴衣は、たっぷりのお水で洗う
浴衣を洗うと染色の時に残留した染料がたくさん出て、洗濯機の水がかき氷のシロップのような色になることがあります。
この場合は、残留染料をしっかりとすすぎきれば問題はありません。(前述した「色泣き、色移りする衣類の対策とチェック方法」で詳しくお話ししています)
浴衣一枚に対して40ℓが適正水量です。
洗濯機に高水位で浴衣一枚が目安です。
水温は洗いもすすぎも常温で行います。
大切な浴衣はしつけ打ちをして洗いましょう
浴衣の衿は布が重なっているので、よれてしまわないように、しつけ糸や木綿糸などで大まかに縫っておきます。
しかし、むやみに縫っても意味がありません。
しつけを打つポイントを知ることが大切なんです。
ポイントをしっかりと押さえて、しつけ打ちをしましょう。
浴衣のしつけ打ち
① 右衿先から上に向かって指で縫い代の段差を探ります。段差より10mmのところに糸でとじを入れます。
② 剣先から上へ指で探り生地の重なった段差を見つけます。段差より10mm下でとじを入れます。
③ 掛け衿と衿先の中間にとじを入れます。
④ 襟中央より段差を指で探り、段差手前10mmのところにとじをいれます。
⑤ 左衿も同様に四ヶ所とじを入れます。
浴衣の衿とじの目的は、水洗いをした時に、衿の中で襟芯や縫い代がねじれたりしないようにするためです。
左右、合計8ヶ所を糸で衿を綴じます。
糸は、アイロン上げをしながら順番に外していきます。
大切な浴衣は、襟綴じをしから洗いましょう。
浴衣と足袋の前処理
① 検品をしてほつれ等があれば繕います(前述しました「洗う前に検品をする」で詳しく説明しています)。
② 食べこぼし等は水溶性のシミ抜き、ファンデーションなどは油溶性のシミ抜きをします(前述しました「醤油・口紅・泥のシミ抜き」で詳しく説明しています)。
③ 衿・袖口をブラシなどで前処理をします(前述しました「頑固な汚れの落とし方」で詳しく説明しています)。
④ 裾まわりをサラサラ等で擦れ汚れなどを取り除きます。
足袋の洗い方
足袋は、ワイシャツの襟首と同様に、体温と摩擦で温度がかかり、また、汚れが繊維の奥まで擦りこまれていますので、汚れを搔き出すしか方法がありません。
石けんを泡立て、ササラやブラシ、ヘラなどを上手に使って汚れを搔き出しれから洗います。
タライですすげば完了です。
浴衣の洗い方
① 前処理後、洗濯機に低水位で石けんを溶かし浴衣を入れます。
② 水を高水位まで足し、ソフト洗いで3分間洗います。
③ その都度、軽く中間脱水をし、色が出なくなるまで高水位ですすぎます。
④ 3回すすいでも色が出る場合は、クエン酸で色止めをします(水20ℓにクエン酸20g)。
⑤ 炊いた糊が冷めてから糊をします(前述しました「トウモロコシ糊の炊き方」で詳しく説明しています)。水40ℓに糊3ℓが目安、約5分間つけ込みます。
⑥ 脱水機を10~20秒ぐらいで一旦止め、振りさばいて畳みなおしてから1~2分間脱水してすぐに干します。
はい!!
今日はここまでとさせてください。
明日は、「背広&ジャケットを洗う」というお話しをしたい思います。
また明日お会いできるのを楽しみにしております。