
ダウンジャケットを家で洗う
おはようございます!!
冒頭から全く関係ないはなしですが…
最近、近所のパン屋さんが閉店して、新しいパン屋さんができたんです。
この場では、どちらが美味しいのかの議論はおいときまして、新しいパン屋さんはすべての商品が袋に入っているんです。
色んな理由があって、すべて袋づめにしていると思うのですが、やっぱり裸で生で見えている方が、購買意欲は高まりませんか?
裸で、生で見えている方が「美味しそうに見える」と思うんです♪
この「~見える」が、何においても大事なんだと思うんです。
なので、私は店においてある商品は、すべて裸にしています。
でないと、素材感、色合いがちゃんと伝わらないじゃあないですか♪
こうゆうところって意外に大事なんです♪
ハイ!!では
今日は、「ダウンジャケットを洗う」という話をさせていただきます。
ダウンジャケットを洗う

手早くサッと洗うことが大切です
ダウン製品のお手入れは、水洗いが一番適しています。
水鳥の羽には水に浮くように油が巻いています。
ドライ液は脱脂力が強いために羽の油が抜けてペチャンコになってしまい、空気を含んでふんわりと膨らまなくなることがあります。
ダウン製品が暖かいのは、中に沢山の空気の層ができるからです。
これらの特性を知り、軽さと暖かさを保てるようにお手入れをしなければなりません。
ダウン製品は、中に石けんがあまり入り込まないようにサッと洗うことが必要です。
襟や袖口など、頑固な汚れの箇所を石けんで前処理をして、手早く洗いましょう。
購入時に気をつけたい事
粗悪品には、鶏などの陸鳥の羽が使用されています。
洗うと中から黄色い灰汁のようなものが出てきてシミになり、また猫の尿のような動物臭がします。
購入するときには十分に注意しましょう。
水鳥のフェザーと陸鳥のフェザーは見た目はあまり区別がつきません。
しかし、陸鳥のフェザーは虫が発生しやすいうえに、空気の層が少ないのでダウンウェアーには適していません。
一方、水鳥のフェザーは弾力性に富み羽軸が空洞になっていて空気の層が出来やすく虫の発生もありません。
取り扱いに注意が必要なダウンジャケット
透湿素材を使用したものは、特に脱水の時に縫い目に大きな負担がかかり、最悪の場合、縫い目が切れたり生地が裂けてしまうことがあります。
脱水OKのものもありますが、縫い目に負担がかかります。
分厚いビニール袋のような感じの物は、特に注意しましょう。
脱水機に負担がかかりすぎて危険な場合があります。脱水機は使わずに手でだいたいの水分を絞り、最後の仕上げにバスタオルで巻き絞りましょう。

小さな穴でも洗う前に補修する
穴が開いたままにしておくと、着用や洗濯などで、穴から中のダウンなどが飛び出し、ひどくなると生地が裂けて羽毛が散乱するなどして大変なことになります。
こうなる前に穴や生地が弱っている所は、補修テープ(シート)で早めの補修をしましょう。
この時、表生地にあった補修テープを選ぶようにしてください。
ダウンジャケットを手芸店に持参して、店のスタッフに相談するのもいいでしょう。
補修テープは、穴やキズの大きさに合うように切ってアイロンの熱で貼り付けるタイプや接着剤でそのまま貼れるタイプのものなどが手軽で便利です。
ダウンジャケットの洗い方
① 検品をします(シミや汚れの部分に印をつける・ホツレや穴の修理)。

② 前身ごろなど食べこぼしがありそうな場所に霧を吹き、シミを探し出し、シミ抜きをします。

③ 襟・袖口・ポケットまわり・裾まわりなど汚れている所を前処理(前述で「前処理」で詳しくお話ししています)します。

④ 全体が汚れている場合は、固形石けんを付けてサラサラで全体を擦り、前処理で汚れをすべて落としておきます。

⑤ 洗濯機に高水位でまで水を張り(石けんは入れない)、標準で5分間すすぎます。洗濯物が浮いてくるので時々沈めながらすすぎます。

⑥ 30秒ほど軽く脱水をして、中の空気を抜くことですすぎやすくなります。

⑦ 更に高水位で5分間のすすぎを2回行い、中間で30秒間の脱水をします。

⑧ 最後の脱水は、30秒でいったん止め、畳みなおして更に1~2分間の脱水を行います。

⑨ ハンガーアップし、中の羽を十分にほぐしてから風通しの良いところに干します。

➉ 半日で裏返し、この時も丁寧に中の羽をほぐします。

⑪ 夏で3日、冬で7日を目安に干します。毎日、「裏返す・表返す」を繰り返し、その都度、中の羽を丁寧にほぐします。

point
最後に60度の乾燥機(20~30分)で仕上げるとふんわりと膨らみます。
夏の太陽の力が強い季節は、乾燥機の代わりに天日干しで仕上げるといいでしょう。
はい!!
今日はここまでとさせてください。
明日は、「浴衣と足袋を洗ってみる」というお話をします。
また明日お会いできるのを楽しみにしております。