ウエディングにも、サステナビリティを。【Mxカナックスコンテスト2024グランプリ倉本胡桃さんインタビュー】
カナックスは1990年代より、大切なお花をプレスフラワーやドライフラワーに加工する「アフターブーケ」を提供しています。
今回で3回目の開催となった「Mx カナックスコンテスト」は、弊社のウエディング向けカタログやウェブサイトのトップを飾る、アフターブーケの想いに共感していただけるモデルの公募です。「Mx」という言葉に、カナックスとしてLGBTQ+フレンドリーへのリスペクトを込めています。
Mx カナックスコンテストについてはこちらをご覧ください。次回のMxカナックスコンテスト2025は2024年春頃に応募開始予定です。多数の応募をお待ちいたしております。
今回のMx カナックスグランプリである倉本胡桃さんが表紙を飾るカタログは、2024年1月にリリースを予定しております。カナックスのウェブサイトからダウンロードも可能です。
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今回の撮影は、2023年7月に目黒区のスタジオにて行われました。
撮影後、Mx カナックスコンテスト2024グランプリの倉本胡桃さんに、「カジュアルウエディングの可能性」や「胡桃さんのモデル活動への想い」を伺いました。
「カジュアルなウエディング」は自分らしさが出せるのが魅力
カナックス代表の菅野健です。よろしくお願いいたします。
カナックス アフターブーケカタログ2024撮影をありがとうございました。
撮影を終えていかがでしたか?
胡桃さん:すごく楽しかったです。モデル活動をしていても、こんなに大きい撮影に携わる機会はないので、とても良い思い出になりました。貴重な経験をありがとうございました。
菅野:今までの撮影では、ブライダル業界のアフターブーケというポジションだったので、モデルさんにはウエディングドレスを着てもらっていました。しかし今回は、新しいチャレンジとして「ウエディングドレスを着ないウエディングの世界」というテーマにしました。
胡桃さんは今回の取り組みを、どう思われましたか?
胡桃さん:ウエディングにもいろんな形があっていいと以前から思っていたので、今回の撮影ではウエディングについて様々な可能性を考えて、楽しみながら撮影できました。個性を出せる良い機会だったと思います。
日本は海外に比べると少し閉鎖的な部分があると感じています。日本でも近年では多様性について言われていますが、「女性はこうあるべき」「男性はこうあるべき」「ウエディングはこうあるべき」という価値観が良くも悪くも確立されている印象を受けます。私はより多くの表現ができるモデルになりたいですし、ウエディングにもいろんな形があっていいと思います。
菅野:胡桃さんは以前、アパレルでお勤めだったということで、今回はドレスのセレクトから関わっていただきました。今回のような、ウエディングドレスではないカジュアルなウエディングに可能性はあると思いますか?
胡桃さん:そうですね。昔に比べて、今はいろんなウエディングができる時代だと思います。ウエディングフォトやドレスも様々なデザインのものが増えてきて、自分らしさを表現できるようになりました。今後はカジュアルなウエディングの需要が、さらに高まっていくのではないかと思います。
菅野:ウエディングドレスは女性の夢というのもありますよね。
胡桃さん:最初にMxカナックスコンテストのお話をいただいたときは、ウエディングドレスを着れることが魅力的だなと思ったんです。しかし何度も打ち合わせしていく中で、カジュアルウエディングの魅力に気付きました。自分自身を飾らない自然さがすごくいいなって。
菅野:胡桃さんの理想の結婚式やウエディングの形はありますか?
胡桃さん:以前は、結婚式は挙げなくてもいいかなと思っていましたが、今では家族や友人、お世話になった方々に感謝を伝える場として必要かもしれないと思っています。ただ、クラシックな式というよりは、私らしく、カジュアルに。みんなが楽しめるようなウエディングがいいなと思います。
そして、アフターブーケを作りたいですね。
菅野:ありがとうございます。そう言っていただけて、嬉しいです。
海外で実感した貧困や格差。自分ができることから少しずつ
菅野:胡桃さんは海外旅行がお好きだと伺いました。旅をする中で、感じるものはありますか?
胡桃さん:バリをはじめ、様々な国を巡っては、環境問題や貧困問題について目の当たりにしてきました。あえてタクシーを使わず歩くことも多く、現地の方々と同じ目線で旅をするのが好きです。観光地の綺麗なところ以外は、道が壊れて瓦礫が置きっぱなしになっていたり、子供たちが路上販売をしていたりして、日本とは違う環境に衝撃を受けたこともありました。 バリで洋服を寄付した時には、たくさんの子供たちが「プリーズ!プリーズ!」と言って集まってきました。海外を目で見て肌で感じて、日本が恵まれてるということを改めて実感しましたね。
菅野:近年では、企業や個人のSDGsへの取り組みも注目されていますよね。
胡桃さん:SDGsへの認識が広まり、関心を持つ人が増えたと思います。ただ、SDGsの取り組みは人手やコストがかかり、継続し続けなければ解決しないということ。個人の取り組みも大切ですが、大企業が積極的に取り組む必要があると思います。ファストファッションが流行し、トレンドの服を安く買えるようになりましたが、それらの服を作っている現地の人は低賃金で働いています。ですが自分一人の力では解決できない問題もありますし、皆がファストファッションを買わなければ良いのかと言われればそうではなく、服を買わないと、今度は現地の人たちが働く場がなくなってしまいます。原因が複雑に絡み合っていて、解決するには難しい問題だなと思います。
菅野:ファストファッションの問題も、胡桃さんが旅先で見た環境問題も、すぐに解決するのは難しいかもしれません。しかし、自分に何ができてどう行動するのかを考えることは大切ですよね。
ありのままの私を「撮影したい」と言われるモデルに
菅野:ご自身の海外での経験から、自分にできることを考えて行動されたり、発信されている胡桃さん。今後はどのように活躍していきたいですか?
胡桃さん:私は幼い頃から女優やモデルに憧れていましたが、当時は「モデルは高身長でなければならない」などのイメージがあり、高校生で女優活動を始めた時も「活動を始めるには遅い」と言われ諦めかけていました。私はモデルの中では小柄な方ですが、海外を見て思ったのは「ありのままの私は魅力的」だということ。容姿や年齢を気にする必要は全くなく、むしろそれが個性であり、魅力なのだと。好きなことや興味のあること、「ありのままの私」を発信していくうちに、モデルの依頼も増えてきました。「私(胡桃さん)だからモデルとして撮影したい」と言ってもらうこともあり、頑張って活動を続けてきたからこそ、容姿や年齢を理由に諦めなくていいんだよ!と過去の自分にそう言ってあげたいです。私の活動や発信を見て、個性を尊重できる子供たちが増え、将来は素敵なモデルさんになってくれたら嬉しいです。海外に興味を持つきっかけにもなりたいですね。 「SDGs」も身近にできることから。旅の経験を活かし、モデル活動と併せて情報発信ができればと思っています。国籍や性別、年齢関係なく、「ありのままの私」を知ってもらえるように、活動や発信を継続していきたいです。
菅野:ポジティブな影響を与えられる人間になりたい……。とても素敵な目標だと思います。今日は撮影と、素敵なお話しをありがとうございました。
参考情報:SDGs(Sustainable Development Goals)
2015年の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標。SDGsは17の目標と169のターゲットから構成されています。「誰一人取り残さない(leave no one behind)」を理念に、発展途上国だけでなく先進国も取り組むものとされています。
参考:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
『Mx kannax 2025コンテスト』
次回、第5回目の「Mx カナックスコンテスト」(Mx ※1)は、2024年春頃より募集を開始予定です。詳細は、本noteや公式サイトなどでお伝えします。
選考を勝ち抜き見事グランプリに輝いた“Mx kannax”には、賞金30万円贈呈とウエディングドレス姿(※変更の可能性あり)でダイナミックなブーケと共に新カタログの表紙を飾っていただきます。
ぜひ、多くの皆様のご応募をお待ちしております!
※1 ジェンダーに配慮した新しい敬称
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