京急の駅「横浜駅」|日本のサグラダ・ファミリア、横浜駅西口NEWoManの屋上庭園から周辺を見渡して
今日は京急の「街」ではない。
「駅」である。
京急の駅でもあり、またJRの駅、東横の駅、相鉄の駅でもあるのだが。。。
とにかく今日は横浜駅に行きたくなった。
そしていつも通り、周辺の街を撮影しようと横浜駅周辺の歴史を調べてみると、「横浜駅」自体の歴史が興味深いと感じた。
まずはこちらを見ていただくのがよいと思う。
【写真が語る沿線】
http://touyoko-ensen.com/syasen/yokomoto/ht-txt/yokohama01.html
本日はこの駅、および駅ビルとその周辺にフォーカスして書いていこうと思う。
日本のサグラダ・ファミリア、横浜駅とは
横浜駅はKK37、品川から京急本線快特で17分だ。東海道線、東京上野ラインも品川と横浜を結んでおり、同じく17分。
京急線の駅の中では品川と同じくらいハブとなる駅と言ってよいのではないかと思う。
横浜駅舎、横浜駅ビルというと、どんなイメージだろうか。
僕も含めて多くの人が「いつも工事中」とイメージするだろう。
調べてみると横浜駅は日本のサグラダ・ファミリアと言われることがあるそうだ。
この駅についてはさまざまな人がその歴史を語っている。
まとめるとこんな感じだ。
1872年 新橋~横浜間に日本初の鉄道が開通。初代横浜駅は現在の桜木町駅あたりだった。そのころ今の横浜駅あたりは海だった。
1928年 現在の場所に3代目横浜駅が開業。建築にはこだわり、当時のマスコミから「東洋一の新横浜駅」とか「東京~横浜間では随一の新様式」ともてはやされた。
1945年 太平洋戦争終結。終戦直後の横浜駅前は寂しい風景だった。
1956年 高島屋ストア開店。1959年に横浜高島屋となる
1957年 横浜名品街開業。後に相鉄ジョイナスとなる
1962年 横浜ステーションビル開業。後にCIAL横浜となる
1964年 ダイヤモンド地下街開業。1984年にリニューアルし「ザ・ダイヤモンド」となり2015年にジョイナスと統合
1968年 横浜おかだや開店、後に横浜MORE'Sとなる
1978年 横浜駅前に首都高速が通る
1980年 ルミネ横浜開店
1981年 東口、西口を結ぶ地下通路が開通。当時は日本一の幅。
1992年 JRと京急に自動改札が導入される
1996年 横浜スカイビル完成
1998年 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ完成
2004年 みなとみらい線開業、東急東横線ホームが地下化
2020年 大規模ショッピング施設「JR横浜タワー」開業
CIAL横浜、NEWoMan横浜、オフィスなどが入る。
しかし駅周辺全体の工事は、まだ終わっていない。
駅とそれに付随する(またはごく近くにある)商業施設が長い年月を経ながら追加されていくところに、戦後日本の発展を感じる。
自分の親が生まれたのはいつだろうか。
親が今の自分の年令だったときはいつだろうか。
自分が生まれたのはいつだろうか。
そんなことを考えながら、以下参照元の写真などを見ているとおもしろい。
横浜NeWomanの12階には屋上庭園「うみそらデッキ」があり、この歴史ある駅前の風景を空から眺められる。
https://hamakore.yokohama/umisora-deck-jr-yokohama-report
歴史が積み重なりを前に、自分もそこになにかを刻みたい
いくら歴史が積み重ねられていたって、人は「はい、そーですか」で終わらないらしい。
自分もなにかそこに爪痕を残したい。新しいなにかを築いたり、そのアップデートを楽しみたい。
東口の首都高の下。そごう横浜店へ向かう歩道橋につけられている車用の案内標識の裏に「令和元年」の落書きを見つけ、そんなことを思った。
ここに最初にらくがきをしたのは、いつの誰だろう。
この歩道橋からの眺めは横浜らしくない、と感じる。
ほとんどの人が歩きで移動しているだろうこの横浜駅周辺において、この一本の太い道だけが、違うスピードで過ぎ去っていく。
中洲にもう使われていないでろう地下へ通じる階段がある。
ここにあると余計に、時間が閉じ込められているような、そんな感覚になる。
東口から地下通路に入り、横浜ルミネを横目にNeWomanへ向かう。
戦後歴史の先で横浜を叫ぶ
開店前のNeWoman。
自分もそうだが、世の中はコロナ禍で大変だというのに、かなりの人がオープン時間を待っている。
NeWomanの入るJR横浜タワー、西口の付近の建物の設計は秀逸だと思う。
光をふんだんに取り入れているアトリウムの吹き抜け、その天井には船底を思わせるような木材をはりめぐらせたデザイン。有楽町の東京フォーラムにも少し似ている。
この街の商業施設は多種多様だ。
それはまるで新宿のよう。
高島屋や伊勢丹のような高級志向のものから、ALTAのような超庶民派、その中間を行く、ルミネ、丸井あたりがある感じが、街全体の雰囲気を表しているように感じる。
横浜でいうと、そごうが高級志向、VIBREが超庶民派、その中間がルミネ、MORE’S、CIAL、ジョイナスといったところだろうか。
そしてNeWoManは新宿にもある。
ちょうどあの感じだ。
ちょっとこの街の格を上げたいような雰囲気を感じさせつつ、かといってそれまでの高級志向には追いつかないところ。
現代的な建築デザインやテナントの独自性で、”いい感じ”を演出しているところ。
街のコントラストの中でのその位置づけというか、感じさせる雰囲気が同じ感じがした。
でもそんな中でも新宿と違うものを感じた。
それは「横浜」の誇りみたいなもの。
歴史ある横浜、海の見える横浜、おしゃれな横浜、奥深い横浜。
「ここは横浜だぞ」、と。
そんなメッセージを感じると、なぜ自分が写真を撮りに来たのかわかった気がした。
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