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【読書感想】 のぞきめ

のぞきめ 三津田信三


ちょっ……

怖すぎ((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ


久しぶりに背筋がゾワッとしました…

ホラーミステリー作家の先生が、昔知った怪異譚。
ある経緯で手に入れた民俗学者の古い大学ノート。
偶然にも同じ地が原因で起きている奇怪な現象を知ってしまった「僕」にも、
作品を読んでいる「あなた」にも、
何かと目が合っても……
………と、警告は『序章』でされています。



いや、怖いよ。
私、この手の怪談が1番怖い。


なんせ「1番怖いホラー映画は?」と聞かれると、
「本当にあった呪いのビデオシリーズ」って答える程、
「何か起こっても知らないよ」系が1番怖い…(-∀-`; )
途中で停止しちゃいますし…笑


『序章』を読んで、
「え?これ系?」って、躊躇しちゃいました。


いや、信じてませんよ。
私は(宇宙人以外)幽霊とか信じない派なんです。
たいていは、どんとこい超常現象!なのですが…


読み始めて半分、

風呂でシャンプーしてる間が何か怖い。
夜中に何度も目が覚める。


いやぁ〜
堪能しました〜(恐怖を)


三津田先生、ありがとうございました。


背筋がゾワッとなるような本にはなかなか巡り合えません。

言葉の選び方や文章の組み立て方が素晴らしく恐怖を掻き立てます。


この本はTwitterのフォロワーさんが大好きな一冊で、笑顔で掲げているアイコンのイラストを描かせていただきました^ ^


読後にこの表紙のイラストを思い出すと、また読む前とはちょっと印象が違って見えます。


のぞきめ 装画



『序章』で先生が、怪談奇談に対する姿勢を書いた一文

ああ怖かった……と言えれば、それで満足する。
その話に解釈などは少しも求めない。
実はこんな因果応報がありまして、という説明など況して無用である。
飽くまでも訳の分からないものとして、怪異はそのまま存在しているのが好ましい。
本文より

私も怪談に求める所はここだと思っています。
何だか分からないから怖いのだ。


海外のホラーも日本の怪談も、オチをつけて終わらせたいのか、ラストを美談にしがちです(^▽^;)

それはそれで面白いのですが、私の求める所は↑ですよ。


ただね、ただよ……、
三津田先生の作品はどれもこれも(すごく良い意味で)私を裏切ってきます。

読んだら分かる。


私が知らないだけで、世の中にはそんな作品だらけなのかな?

だとしたら生きているうちに読めた事に感謝します^ ^


最近背筋をゾワゾワさせてないあなたも、
夏に刺激が欲しいあなたも、
日本の怪談奇談に弱いあなたには満足な一冊になると思いますよ♡



小説が怖すぎるので、イラストは怖すぎないよう控えめに描きました^ ^

三津田先生の今月読んだ作品の感想です^ ^↓


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