弱部と細部
人間社会の日常には、様々な綱引き事がある。国家どうしの綱引き、政治による綱引き、社会問題に関する綱引き、仕事のコンペでの綱引き、スポーツなどの競争事の綱引き、友だちどうしの綱引き、家庭内での綱引き、自分の人生における綱引き…。「世の中、勝つか負けるか。強い者が勝つ。それだけよ。」「負けるのは努力と根性が足りないから。」「勝敗は戦略で決まる。優れた分析力がものを言う。」「綱引きは駆け引き上手が勝つ。相手をそつなく騙すことも大事」…。人間社会の中で起きる綱引きとはこのようなことが大概信望されている。強みを伸ばす。それも良かろう。しかし真理は違う。即ち、綱引き事は、総体力の勝負。総体力は、弱部、細部によって決定される。従って、物事をうまく進めるには、最も弱いもの、細いものを見つけ、注視し、それに“全てを合せる”必要がある。その上で、弱いもの、細いものを出来るだけ支援し、補強し、育成していく。そうすれば、綱は切れない。そして弱部、細部が強化されていけば、総体力も上がっていく。この単純な法則を理解し、実践出来ていれば、そうそう問題は起こらない。綱がしっかり安定すれば、無駄な動きもなくなり、総体的パワーも上がっていく。最も大切なことは、日々の移り行く変化の中で、弱部、細部の全てを適宜見つけられるかどうか。己、この法則を己の日常に活かしてみよ。さすれば、家庭や学校や会社、地域社会や国、そして地球や宇宙にも適応していく。脆弱な環境に生き続けること程、気付かぬうちに不安や恐れが増殖していくことも推して知るべし。最も弱い部分、細い部分を見つけ、そこを最重要視せよ。劇的に流れが変わってくる。そのことを肝に銘じ、物事の脆弱な部分を発見し、最適化し、強化していきます。有難う御座います。
幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者