見出し画像

最後の言い訳

人間は“言い訳”をする。他者への言い訳。自分への言い訳…。毎日毎日何百回も…。なぜか。「言い訳」を支配しているものは“不安”。自分自身が未熟であることを補正するための潜在的防衛本能。誰かから、がっかりされたり疑われたり責められたりするのではと不安になり、人間関係を崩したくないという感情が襲う。自分の非を認めると、下にみられたりするのが怖い。今の自分を否定され、変えられたりするのを必死で拒む。人間は、無意識に、瞬間的に「言い訳」を繰り返してしまう。これは周囲を困らせるだけでなく、自分自身の身心を固くし、痛めてしまう。この「言い訳」によるの力は最強で、小さな言い訳を無意識に繰り返しているうちに、もはや自分の力では立ち戻ることが出来なくなってしまう。言い訳する人間は、「誰かのために競争させられるこの社会悪のせいだ」「親がこんなに厳しいく育てたからよ」「いや逆に、甘やかされてそだったから」などという言い訳の言い訳を永遠とする。これが、いい訳が人間を壊していく仕組み。人間は、この世で人間であるが故に、多かれ少なかれ、この「言い訳」という事象と向き合い、今世でその習性を治す必要がある。なぜならば、万人共に必ずあの世でその全てを一つ残らず繰り返し繰り返し咎められるからだ。これは極めて苦しく厳しい。甘美の欠片もない。余程、この世の現実の方が楽。「それは流石にいやだな。この世がこんなに苦しいのに、あの世の方がもっと厳しいなんて人間辛すぎる…」。このようなことにならないようにするために、どうすれば良いか。まずは、人間の未熟さから自立し、“人”になること。そのためには、日々の営みの中で、自分自身の未熟さを受容し、素直に、正直に、謙虚に生きていくしかない。指摘を頂けたら、反応的にならずに、ひと呼吸置き、逃げずに向き合い、素直に感謝をする。自分の感情や気持ちに正直に覆い隠すことなく、あふれ出るものをそのまま出してみるのもいい。謝る時はちゃんと反省し心から謝る。更に厳しい反応を得るかもしれないが、謙虚にそのことを受け止める。そのことを繰り返し、不安を解消し、耐性を付けていく。これが、この実相で人間性を高めていくための方法。


そのことを肝に銘じ、自分自身の言い訳の習慣を受け止め、今世のうちに完全に克服するよう誓います。


有難う御座います。

幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者