反論出来るか?
今、国際機関、そして国や地方自治、政治、政党、企業・組織、学校、家庭で圧倒的に足りないこと。それは人間性の育成。即ち、人間教育。これがほぼ無いに等しい。これは極めて危機の状態にあると言える。あるのは、国家、自組織、自分の利潤を他よりもいかに多く得るか守るか、そのための教育、指示、管理、テクニック、評価、作業そして駆け引きが行われているだけ。いかにそれを占有し分捕るか、いかに闘い勝つか、いかに守るかに終始している。それは違うと心の底から否定出来るか?なあ、国際組織のリーダーよ、政治家よ、官僚よ、会社社長よ、組織の管理者よ、教師よ、医者よ、弁護士よ…そして親よ。反論出来るか?「確かにそうかも知れないけれど、時々は“人間性”…ってやつを教えていることはしていると思うし…」「違う!世の中、真面目な人ほど損をする社会。分かってないのはそっちだ!」「人間性とかいうそれが、それが良かったとしてもメシは食えない、出世できない、それじゃあ合格できないんだよ!」「人間性で金がじゃんじゃん儲かるなら、とっくにそうしてるさ!そうじゃないだろう?世の中、勝つか負けるかなんだよ!そんなことじゃ生きていけないよ!」総じてこのような反論が返ってくるであろう。本当にそうか?本当にそう思っているのであれば、性根を入れ替え、人生、一からやり直した方がいい。それは多かれ少なかれ、直接的か間接的かに関わらず“他人を蹴落としてまでもうまく生き抜く”ということが善である生き方になっている。この生き方を止め、“己の人間性を高め悟る”ことが人生の目的であると意識を反転させることが出来れば、この地球は天寿を全うすることが出来る。即ち、この超大宇宙が救われるということだ。人間教育とは、人の初発の清く純粋な状態に戻ること。「そんなきれいごとでは世の中生き残れない」という思いが、その世の中を破壊し、消滅させようとしていることを推してしるべし。
そのことを肝に銘じ、性根を入れ替え、己の人間性を只管に磨き、日々の営みに努めます。
有難う御座います。