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ティースプーン1杯のはちみつのすごさ
こんにちは!金市商店広報のはにまるです。
今回のテーマは、私が衝撃を受けたはちみつ知識のひとつである、
『ティースプーン1杯のはちみつ』
おいしそうな響きの言葉ですが、実はこれ、ミツバチが一生かかって集められるはちみつの量と言われています。
ティースプーン1杯というとおよそ7gほど。
働きバチの寿命は1ヶ月程度と言われていて、生まれてから20日間くらいは巣の中や周りで一生懸命働きます。
実際に蜜を集めるのは残りの10日間ほど。
この約10日の間に、長いと800㎞もの距離を移動して蜜を集めます。
場合によっては、1日に3,000個の花を回ることも。
そう考えると、小さな体で飛び回り、集められるわずか7gのはちみつはとても貴重ですね。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56239571/picture_pc_b3288e509c040e46591ed93be760c46c.jpg?width=1200)
でも、ここで話は終わりません。
これがどれだけすごいことか、勝手に人に置き換えてみたいと思います。
働きバチはすべてメスなので、日本人女性のデータを参考にざっくり計算してみました。
ミツバチは30日のうち10日間蜜を集めます。
これは寿命までの1/3の期間。
日本人女性の平均寿命は87歳。
それまでの1/3の期間とみると、
58歳から87歳までの29年間
体長1.2cmのミツバチは800kmを移動します。
これは体長の66,666,667倍の距離。
日本人の成人女性の平均身長は154.3cm。
ミツバチと同じ倍率でみると、
102,867㎞を移動して
※地球2.6周分
体重0.09gのミツバチが7gのはちみつを集めます。
これは体重の約77.8倍の重さ。
日本人の成人女性の平均体重は53.6㎏。
ミツバチと同じ倍率でみると、
4,169kgのはちみつを集める
しかも、様々な地域を転々とし、少しずつ蜜を集め、重い荷物をもって保管場所へ繰り返し戻るんです。
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なんと、健気だと思っていたミツバチたちは、恐ろしいほどアクティブウーマンに見えてきませんか!
定年後のセカンドライフなんてどこ吹く風。
もちろん個体差も、環境差も色々あるので、一概にすべてのミツバチが、というわけではありません。
お仕事をさぼる怠け者のミツバチも一定数いるそうです。
その分のしわ寄せで、働き量がさらに増えているミツバチもいるかもしれませんが・・・
そんなミツバチたちが何万匹も協力し合って蜜を集めるんです。
たとえ私たちにとってわずかティースプーン1杯のはちみつだとしても、たゆみない働きがもたらす成果だということがわかります。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56247133/picture_pc_d89ae3b4d30cd6f52e441c7d7f6b2784.jpg?width=1200)
そして、こんな風にミツバチたちが一生懸命働くことは、ミツバチだけではなく自然環境にとってもすごく重要なことなんです。
”もしミツバチが地球上からいなくなったら、
人類は4年しか生きられない”
これは、かの有名なアルベルト・アインシュタインが言ったといわれている言葉です。
ミツバチが花から花へ飛ぶと花粉が運ばれ、花は実を結ぶ。
ミツバチがいなければ受粉は行われない。
植物がなくなる。
動物もいなくなる。
人間も食べ物に困ってしまう。
そして、いずれは・・・
![みつばち](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56188360/picture_pc_c344f3035da4a663ac1219d344867290.jpg?width=1200)
ミツバチたちが一生懸命働くことは、とてもとても大きな価値があるのです。
はちみつをスプーンにすくう時には、時々、ミツバチたちが働いてくれていることの大切さを思い出していただけると嬉しいです。
最後までご覧くださりありがとうございました!
【参考資料】
『ミツバチの世界 個を超えた驚きの行動を解く』 Juergen Tautz (著), 丸野内 棣 (翻訳)
『身近な虫たちの華麗な生き方』 稲垣栄洋
「令和元年国民健康・栄養調査報告」「令和元年簡易生命表」厚生労働省