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好きな行動がいつの間にか嫌いになっている心理を解説

何故好きな行動がいつの間にか嫌いになるのでしょうか?

また、好きな行動を持続させるためには自分自身にどのようにアプローチしますか?

周りから褒めてもらって行動を持続させますか?
お金をたくさんもらって行動を持続させますか?
環境圧力をつかって行動を持続させますか?
目標設定をして行動を持続させますか?

方法論は多岐に渡りますが、まずは好きな行動が嫌いになる心理メカニズムを概観した上で何を意識すればについて解説させて頂きます。

①アンダーマイニング効果

まず、皆さんはアンダーマイ二ング効果をご存じだろうか。
自身の成長欲求や知的好奇心・興味によって突き動かされる行動原理を
内発的動機づけと呼びます。

そして、外的な介入(賞賛・報酬・評価・罰)を加えることによって
内発的動機づけが消失してしまう事をアンダーマイニング効果とよびます。

つまり好きなものが嫌いになってしまう心理メカニズムは
アンダーマイニング効果が関与している可能性もあります。

いやいや、お金や賞賛があるからモチベーションが維持されるでしょ?」とお思いになられる方もいらっしゃると思います。

確かに、お金や賞賛は行動頻度を高める手っ取り早い手段です。
そこを否定する気はありません。

しかしながら、長期的に行動を持続していきたいと考えたとき
お金や社会的評価・賞賛(承認)だけではなく、内から湧き上がる欲求にも目を向けないと行動が持続されない(嫌いになる)事が研究でわかっています。

具体的にどのような事なのか例を挙げて説明させて頂きます。

②大好きなパズルを自分から解かなくなった??

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エドワード・デシらは大学生を対象に以下の
動機づけの研究を行いました。

まず、二つのグループに分けます。
①パズルを解くとお金を受け取るグループ
②受け取らないグループ
<手順>
被験者が30分程パズルに取り組む。
データを打ち込むことを理由に、実験者が退室して
部屋には被験者のみを残す。
そこで、被験者たちはどのような行動を起こしたか観察。
<結果>
お金を受け取るグループは休み時間中パズルに時間を費やす事が少なかった。一方でお金を受け取らないグループは休み時間中にもパズルを解き続けた。
<考察>
パズルを楽しむことが目的でなく、お金を得る事が目的となった。
つまり人は一旦報酬を受け取ってしまうとそれ自体が目的となってしまい、興味・関心が打ち消されることがわかったのである。
これが後のアンダーマイニング効果である。
                  (人を伸ばす力,デシ・ライアン)

もう一つ書籍に記載していたアンダーマイニング効果に
関連した興味深い物語を紹介しよう。

第二次世界大戦中ユダヤ人は迫害を受けていた。
ユダヤ人が経営する洋服店の近くに不良少年が居座って暴れていた。
いやがらせである。
洋服店の店主はその不良少年たちに暴れた努力をねぎらいから
何と10セント渡したのである。
そして次の日も当然、不良少年たちがあばれていた。
店主は「貧乏だからお金がない」と言い5セント渡したのである。
次の日は1セント渡したのである。そして、次の日はついに0になった。
すると不良少年たちは、「お金がもらえないのにわざわざ暴れる意味がない」と吐き捨て消えていったそうだ。それから、不良少年たちは暴れることがなくなったのである。
                   (人を伸ばす力,デシ・ライアン)

いかがだろうか?
皆さんも元々興味・関心があったあった事を取り組み続けてたが
いつのまにか嫌いになってしまう事はないだろうか?

例えば自分が元々好きだった趣味(アニメ・健康・レジャー活動)を世界に発信したいという思いから始めたユーチューブの動画投稿がいつの間にか苦になってしまったり、好きだった野球を始めたが、いつの間にか嫌いになったり等の経験はないだろうか?


楽しさを目的としていたがいつの間にか評価や報酬を得る手段としての行動原理に無意識に変化した時、そこには主体性や自立性は関与するのであろうか?


つまり私が私の主人公として自分自身で判断基準を設け、自己決定して生きる事が出来なければそれは属性(お金・報酬・地位)に捉われる社会の奴隷としての人生を歩むことになるであろう。


人から否定されようと自分自身で「アイアムオッケー」といえるプロセスを得て必要ならば修正する。自分自身で「有能感」や「関係性(意味性)」を見出す主体性を自分で見出すことができれば属性に支配されない人生を歩むことができると思う。

それこそが、本当の意味での「自立」ではなかろうか??

③イチローの生き方から学ぼう!!!


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イチローが3000本安打を成し遂げて
次の目標を聞かれたときに答えたセリフである。


もっと野球が上手になりたいです。


イチローには以下の価値観がある。

「自分のしたことに人は評価を下す。それは自由ですけれどそれによって自分が惑わされたくない。第3者の評価を意識した生き方ではなく自分が納得した生き方をしたい」

結果主義はもちろん大事であるが、その結果や目標は誰のためのものであるかもう一度考えてみてもいいかもしれません。

もし、仮に他者からの目標を自分に当てはめるような行動をイチロー選手がとっていたのだとしたらおそらく野球が嫌いになってしまったのではないだろうか??

④まとめ

・好きな事が嫌いになってしまう心理メカニズムの一つにアンダーマイニング効果が関与する。

・アンダーマイニング効果とは外発的動機付け(お金・評価)によって
内発的動機付け(興味・関心)の行動が抑制される事である。

・内発的動機付けに伴う行動を持続させたい場合は、自分の価値・判断基準によって目標を定めても良いのである。

・「有能感」や「関係性(意味性)」等の主体性を自分で見出す練習
(目標設定)を行い、自分をほめましょう!!


ちなみに、どんな目標を立てれば良いのか分からない方は相談など受け付けているので以下のメールアドレスで気軽にお問合せして欲しい。

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