ZOMBB 7発目 いざ救出へ
山田次郎の見つめる青空には、
ちらほらと綿菓子のような雲が、
ゆるやかな風に乗って流れていた。
なんて、いい天気だ。次郎は思った。
こんないい天気は、
本来ならサバイバルゲーム日和なのだ。
なのにオレは、電化製品を身にまとったような姿で、
片方パンクしたリアカーに乗せられている。
ララの乗ったマシン、
FJR1300ASは一路、国道16号線を走る。
後部のリアカーに乗せられたパワードダンボール次郎は、
ときおり激しくバウンドしながら、
無言でその青い空を見上げている。
周