いい会社を作るお手伝い①　なぜ働くの？　No.716

最近はクライアントの現場へ入ったコンサルのご依頼が多く、色々な現場に入らせていただいています。

経営理念クリエイターとして色々な会社の経営理念策定のサポートをさせていただいていますが、理念が出来るとその理念の浸透までご依頼いただくことが多くあります。

理念を浸透したいという経営者の皆さんも、すべてが順調な会社ばかりではなく会社によっていろいろな悩みはありますが、最近お伺いした悩みは

・理念が浸透していない
・社員の主体性が無い
・社員が幸せそうではない
・リーダーが主導できていない
・社長が社員とコミュニケーションできない

以上が主な内容です。

理念浸透もとても重要な内容で理念が浸透すれば解決する問題もありますが、その前に色々と解決しておきたい内容があります。

今週は実際にサポートに入らせていただいた例なども含め

・働きがい
・チーム作り
・マネジメント
・コミュニケーション

といった内容でいい会社の作り方について書いていきます。

以前に良い会社を作るという内容で、良い会社の定義や良い経営者、働き甲斐についてはこちらにまとめてありますのでよろしければご覧ください。

ではいい会社を作るために「働きがい」について書いていきますが、その前に大切なのが、皆さんなぜ働くのでしょうか？

以前訪問した会社で社長から「社内のメンバーが仕事が増えると露骨にいやな顔をする」という悩みをいただきました。

これはそのメンバーが明らかに「仕事とは労働の対価にお金をもらう」という仕事に対しての意識です。いい方を変えると自分の時間を売ってお金にしているということになります。

その意識では、そこにやりがいも何もなくただ終了時間を待つ仕事になっています。ですので、出来るだけ楽して仕事をしたい、仕事が増えるのは嫌だと考えています。

では、皆さんにも質問ですが、

あなたはなぜ仕事をしているのですか？と聞かれたら何と答えますか？

「そりゃ生活するためにはお金がいるから働かないといけないだろ」

って答えた方はどれくらいいらっしゃいますか？

もう４０年も仕事をしていて、定年間近の人生をやり終えた方に話をされるのならそれでも「まあそんなもんだな」と同意をいただけるかもしれません。

しかし、入社して希望に燃えている新入社員や、皆さんのお子さんに聞かれたら同じ話をするでしょうか？これから４０年お金のためだけに仕事をするのではあまりにも人生が残念ではないでしょうか。

ドラッガーの「マネジメント」に三人の石工の有名な話があります。街を歩いていると三人の石工に出会います。何をしているかを聞くと、それぞれが違う答えをします。

１人目は「生活のために仕事をしている」
２人目は「石切りとしての最高の仕事をしている」
３人目は「町に必要な教会を建てている」

と答え、3人目が一番イキイキと仕事をしていた。という話ですが、同じことをしていても目的が明確であればその仕事にやりがいが生まれます。

改めて質問しますが、あなたはなぜ仕事をしているのでしょうか？
何か違う答えが出てきたでしょうか。

新入社員やお子さんに伝えるのなら、「人は人の役に立つために生まれてきた」ので皆さんに役割がある。

「仕事とは好きで得意な事で人の役に立つこと」

決して苦労の対価としてお金を受け取る物ではない。と伝えていただきたいと思います。

商売がうまくいっているということはそれだけ人のためになっているということ。人の役に立つということで得られる報酬があるという事実を理解してほしいと思います。

会社とは人に役立つことを通して個人の夢や目標を叶える場所といえます。

こういった事がしっかりと伝わっていれば、仕事が増えることは、より役に立てるようになるので嫌なことではなくなります。

何のために仕事をしているかということをしっかりと伝え、いい会社を作っていきましょう。

今年もあとわずかになりました。今週も元気に行きましょう。

今日の一言
何のために仕事をしているのかを明確にする

成長するための実践行動
・自分の仕事が誰の何の役に立つかを明確にする
・そのおかげで何が出来ているかを認識する
・結果としてお客様から何を受け取っているかを考える
・全社で共有する

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