良い会社を作る⑤ 働きがいのある会社ってどんな会社? No.679
連日「良い会社」について書いていますが、昨日までが良い経営者についてでした。今日は働きがいのある会社を作るにはどうすればよいかを書いていきます。
みなさん働きがいのある会社ってどんなイメージですか?
給料やボーナスが多いことや自分のやりたいことが出来るなど、色々と良い会社と言われる条件はあると思います。
その中でも今回は
・仕事のモチベーション
・仕事を楽しむ
・仕事のコミュニケーション
のポイントで働きがいの作り方について進めていきます。
まずはモチベーションアップについてですが、皆さん仕事を頑張ろうと思う時ってどんな時に思いますか?
上司に強制的にやれと言われてやる気が出てがんばれますか?多分言われたのでいやいやながらもやると思いますが、自分からやりたいとは思わないはずです。
また、業績が上がった時にボーナスをもらうとやる気が出ると思いますが、これも毎回もらうと、同じ額では満足できなくなると思います。
一般的には昇給した時の喜びは3か月までと言われていますが、賞罰でのやる気はあまり長続きしません。
大切なのは自分がやりたいと思う気持ちです。
では自分からやりたいという気持ちはどんな時に出るのでしょうか?
人が何かをやりたいと思うには2種類のパターンがあり、一つが外部からの刺激により動機付けられる「外発的動機づけ」と自分が興味関心を持ち取り組むようになる「内発的動機づけ」の2種類があります。
上に書いた「上司からの強制」や「ボーナスや昇給」などの賞罰での刺激によって行動するのを「外発的動機づけ」と言います。
これは残念ながら長続きするものではなく、効果は短いのですが即効性があります。皆さんも「給料倍にするから」と言われたら結構頑張れるはずです。しかし長続きはしませんよね。
もう一つが「内発的動機づけ」と言われるものでこちらは自分の興味関心がある物に対して自分から行動を起こしていくので、なかなかスイッチが入りませんが、一度はいれば長続きします。
内発的動機づけが出来る上司とは、しっかりと部下の事を観察し、その部下が何に興味があり、どのような性格化をしっかりと観ています。その部下が興味を示す方へ提案が出来るので、部下のスイッチを入れるきっかけを与えられる人です。
例えば、部下をちゃんと見ていれば、その方が休みが少なくても給料が多い方が良いのか、給料よりもプライベートを重視するのかがわかっていれば、声のかけ方はわかります。
また、新しいことにどんどん挑戦することにやりがいを感じるタイプと、コツコツと積み上げをしていきたいメンバーでも対応は変わります。
そういった本人の特性を見抜き、仕事をやりたいと思うきっかけを与えられる人が働きがいのある職場を作ります。
次に、仕事を楽しめるかどうかというのも大きなポイントです。
今50代以上の方にまだ多くいらっしゃるのですが、「仕事は辛いものだ」という昭和的価値観を持っていらっしゃる方がまだ多くいます。
こういった上司がいる職場ではなかなか「働きがい」を作ることは難しくなります。職場で笑っていると不謹慎だなどと前時代的な事を言われます。
こういった方は「真剣」と「深刻」の意味の取り違いをしていて、何事も深刻に考えています。
仕事は真面目に取り組まなければいけないのは事実ですが、楽しく笑っている事は決して悪いことではありません。真剣に取り組んでいても、笑顔で楽しくできる職場が働きがいのある会社になります。
最後に、コミュニケーションも「働きがい」のある会社にとても重要なポイントになります。
コミュニケーションとは一方的な伝達ではなく「対話」を行うことでスムーズに行えます。
役職が上がれば上がるほど、一方的に自分の用件のみを伝達する方が増えてきますが、それはコミュニケーションではありません。相手の言う事をしっかりと聞く「傾聴」が出来て初めてコミュニケーションが成り立ちます。
なぜできないかと言えば、話を聞くという行為は「相手のために」という意識が無ければできないからです。部下をお持ちの方は相手のためにという意識があるかを確認し対話をされると良いと思います。
以上3つのポイントから「働きがい」のある会社を作っていきましょう。
今日の一言
「働きがい」のある職場は動機づけ・楽しむ・コミュニケーションで作る
成長するための実践行動
・働いているメンバーが自発的に動きたくなる声がけをする
・仕事には真剣だが深刻である必要はない事を認識する
・良いコミュニケーションのために「傾聴」する
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