いい会社を作るお手伝い④ 仕事の種類 No.718
今週は「いい会社を作る」という内容で、最近のコンサルで実際にご相談を受けた話を中心に書いています。
昨日は、仕事の目的も明確になり、承認を受けやる気になったメンバーに納得度の高い目標を持ってもらおうという内容でした。
的確な目標設定を行い、相手をよく理解しコミュニケーションをすることで内発的動機づけが出来ると仕事に積極的に取り組んでいただけるようになります。
上記のようにメンバーに動機づけが出来るリーダーが先頭に立ち、チームをまとめていくことがいい会社づくりのステップです。
チーム作りで大切なリーダーの役割と行動について大切な「マネジメント」と「コミュニケーション」2つのポイントがありますが、今日はそのうちマネジメントの視点から書いていきます。
すべき・できる・したい仕事
リーダーがメンバーの仕事を見ていくときに3つの視点から仕事を分類し、アドバイスしていくと指示がしやすくなります。
それが、すべき・できる・したいという仕事の視点です。
言葉ではわかりにくいので図で説明します。
こちらの図の中で3つの輪が重なった中央部分が、リーダーがしてほしい仕事となります。しかしこの認識が無いと意外と必要としていない仕事をしていたり、やってほしいことが出来ていなかったりします。
輪が二つ重なった部分の仕事をしている時にどうすればよいかという説明をしていきます。
すべきだししたいが、まだ出来ない仕事
まずは右上のすべきとしたいがかぶっている領域は、挑戦領域といいます。
本人もすべきで、したいと思っているがまだ能力や技術が足りず出来ない仕事です。入社したばかりで自社の商品の内容もわからず営業には行けません。
まずは商品の教育をしっかりとして知識を得るところからスタートし、商品知識を身に付けることで、営業として仕事が出来るようになります。ですので、挑戦領域には教育が必要なのがわかっていただけると思います。
できるししたい、でも今やらなくても良い仕事
次に、出来るししたいが今やらなくても良い仕事が趣味領域の仕事になります。
本人が得意分野で感謝もされるのでしたいのですが、今すべきでない仕事などがあります。片付けるのが得意で作業終了時などに片づけをすると皆さんが褒めてくれるので自主的に行うのですが、仕事のピーク時にお客さんが並んでいても片づけをしていては大問題です。
こういった趣味領域の仕事は本人も得意なのでやってほしいのですが、大切なのは注意する事です。
今この瞬間にやるべきでないということをしっかりと伝える必要があります。
すべきだし出来る、でもやりたくない仕事
最後は左上のすべきと出来るが重なっている領域はやらされ領域の仕事になります。
本人もすべきなのは知っていて出来るのですが、やりたくないのでやらないという仕事です。簡単だけどめんどくさい仕事がここに入り、ここで必要なのは指導する事です。
作業後に必ず片づけをすることや、朝必ず掃除をすること、身だしなみを整える事など簡単で誰でもできる事ですが、皆さんやりたくありません。
大切なのはやらないといけないことは絶対にやると始動する事で、その時に相手がきくために自分も率先垂範することが重要です。
リーダーが実際にやっている事であれば、メンバーも素直に聞いてくれるようになります。リーダーはメンバーの見本となる行動を行い、皆さんがやらされ領域のしごとしていただけるよう指導していきましょう。
以上のように仕事を3つの視点から区分し、適切な対応をすることでメンバーが本来やるべき仕事に取り組んでもらえるようになります。
リーダーは自分のチームのメンバーがどのエリアの仕事をしているか見極め、チームのアウトプットを最大化していきましょう。
今日の一言
仕事をすべき・できる・したい仕事で区分し対応する
成長するための実践行動
・メンバーの仕事がどの領域にあるかを見極める
・挑戦領域は教育を、趣味領域は注意を、やらされ領域は指導をする
・リーダーが適切に対応できるよう率先垂範する
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