変化の大きい時代は三つの視点でしっかりと観る No.627
皆さん物事を見る時にどんな風に見ていますか?
見るという漢字にもいくつかあり
見る・視る・観るが一般的に物事を見る時に使われるものです。
この3つの違いは何でしょうか。
国語的に言えば、「見る」とは目を通して物を捉えることを、「視る」とは調査や検査のために見ることを意味し、「観る」とは演劇鑑賞のようにじっくりと吟味するように見ることを意味するという違いです。
今回は国語的解釈ではなく、ビジネスにも通用するような視点から考えたいと思います。
ビジネスの視点から考えると、
見る 表面的に見る
視る 焦点を当てる
観る 深いところを見る
となるでしょうか。もう少し詳しく書くと
見る とは全体を見て概要を抑えるということで、深さで言えば浅く、ここを基準に判断すると失敗しています。しかし概要を抑えるには早く広く見えるため有効です。
リンゴというものを見た時に、リンゴが全体で何個あり多いのか少ないのかというのがわかります。
会社で言えばその建物や場所、働いている人数など表面的な情報を得ることになります。
視る とは物事にしっかりとフォーカスし、その物自体を正しくとらえます。ですので、この視点でとらえると今見ているものに対しては正しく判断できますが、同じような物を同じ基準で判断するには危険が伴います。
リンゴで言えば個別の個体に対し、重さや色、質感などを正確にとらえますが、その情報がすべてに共通するわけではありません。
会社で言えば、その会社の内容を数値的に正しく理解することになります。
観る とは見ているものの本質を見ることです。そのものを見る時の物差しになる基準まで見えてくるようになります。そこを見れば本質的に外れることが無いので全体の共通項を発見できます。
リンゴであれば、甘い果物で食べられるもの、栄養価が高く秋から冬にかけて収穫できるものです。
会社で言えば、何のためにその会社がやっているかということや、業界全体の中でのその会社についてなど、深く共通項になるところを観ます。
深く共通項を発見することがその会社を計る「物差し」とも言えます。
物事を判断する際は観る視点でしっかりと観て判断していけば間違えることはありません。
令和の変化の大きい時代はしっかりと「観て」本質で判断していきましょう。
また大切なのは自分がどの視点で見ているかを理解することと、状況に応じて使い分け出来るようになる事です。
見ることや視ることが出来るよう、自分の視点がどこにあるかをわかるようにしていきましょう。
今日の一言
判断をする時はしっかりと観る
成長するための実践行動
物事を見る時に必要な深さで見る習慣をつける
見る・視る・観るの使い分けができるように自分の視点を理解する
判断が必要な場合はしっかりと観る