あらすじ 「君子」と評判の真面目なサラリーマン・河合譲治は、カフェーで女給をしていた十五歳のナオミを妻として引き取ります。 ただし、それは世間一般の夫婦になるのではなく、まだ成長途中のナオミをパトロンとして育てるためでした。 ままごとのような生活をしながら年月を重ね、少しずつ歪んでいく二人の関係が綴られています。 感想 谷崎潤一郎作品との出会いは「谷崎潤一郎犯罪小説集」の、りんご飴を持った少女の表紙に惹かれたのがきっかけでした。 その後「猫と庄造と二人のおんな
2024/09/22(日) 「文学フリマ 札幌9」に行ってきました。 文学フリマとは、 つまり文学特化の同人誌即売会というわけですね! 過去に知り合いが出店した際に作品を寄稿したことがあるので、存在自体は知っていたのですが、参加するのは初めてです。 今回は作家の斜線堂有紀先生が出店されると聞いて、ファンとして居ても立っても居られず会場に足を運んだのでした。 しかし……開場時間を間違える痛恨のミス!! 朝から近くのカフェにいながらもお目当ての本とグッズを買い逃すと
あらすじ 舞台は昭和27年の夏。文士の関口巽は二十箇月に渡って子どもを身籠ったままだという奇妙な妊婦の噂を耳にし、古本屋「京極堂」の主人・中禅寺秋彦に相談に行きます。 妊婦の家である久遠寺医院では、他にも怪事件が頻発していました。密室から消えた妊婦の夫、度重なる嬰児の死亡、そして久遠寺家の呪い。 数々の謎の真相とは。 感想 あらすじ、書くの難しいですね。文庫にして620ページにも渡る長編ですから要約能力が試されます。 作品の魅力が伝わる文章を書けるようになりた
ごあいさつ はじめまして、猫崎かなたです。 読書が好きで、本を声に出して読むのが好きで、朗読を始めてみました。 ただ読むだけじゃ勿体ないので、読んだ感想などをこのnoteにまとめていこうと思います。 読むのも書くのも初心者で、お世辞にも上手とは言えませんが、マイペースに更新していくつもりです。 よろしくお願いします🐾 手袋を買いに/新美南吉 記念すべき初投稿は、新美南吉さんの「手袋を買いに」を読ませていただきました。 あらすじ 雪の朝、外で遊んで冷