手袋を買いに/新美南吉【朗読・読書感想】
ごあいさつ
はじめまして、猫崎かなたです。
読書が好きで、本を声に出して読むのが好きで、朗読を始めてみました。
ただ読むだけじゃ勿体ないので、読んだ感想などをこのnoteにまとめていこうと思います。
読むのも書くのも初心者で、お世辞にも上手とは言えませんが、マイペースに更新していくつもりです。
よろしくお願いします🐾
手袋を買いに/新美南吉
記念すべき初投稿は、新美南吉さんの「手袋を買いに」を読ませていただきました。
あらすじ
雪の朝、外で遊んで冷たくなってしまった子狐の手を見て、母さん狐は手袋を買ってあげようと考えました。
夜になって町に出かける途中で、母さん狐は昔、人間にひどい目に遭わされたことをことを思い出します。
どうしても足が進まない母さん狐は、子狐の片手を人間の手に変えました。そして町の帽子屋に行って人間の手を差し出して手袋を買ってくるよう子狐に伝えます。狐だと人間にばれると捕まえられてしまうからです。
しかし子狐は間違って狐の手を出してしまいました。
帽子屋は相手が狐だとわかりましたが、渡されたお金が本物であることを確認すると手袋持たせてあげました。
帰り道、母さん狐にその話をしながら「人間ってちっとも恐かないや」という子狐に母さん狐はあきれながら「ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやきます。
感想
このお話との出会いは国語の教科書か、図書館の絵本だったか、はっきりとは覚えていません。
でも、”温かで優しい作品”という印象が心に強く残っています。例えるなら、たんぽぽの綿毛のようなふわふわ越しに暖色の灯りを見たような。
音読を褒められたのも、このときが初めてだったと思うので、そのせいかもしれません。
今回、大人になって初めて読み返してみて、「もし帽子屋さんが狐を捕まえる人間だったらどうなっていただろう」と想像して怖くなったり、「母さん狐!子狐を一人にしないで一緒について行って!」と心配の気持ちが湧いたりしました。
子どもの頃に抱いた感想は覚えていないけれど、きっと今より子狐寄りの気持ちだったんじゃないかと思います。
またいつか読み返したら、今日の感想も振り返ってみようかな。