文学フリマに行ってきました
2024/09/22(日)
「文学フリマ 札幌9」に行ってきました。
文学フリマとは、
つまり文学特化の同人誌即売会というわけですね!
過去に知り合いが出店した際に作品を寄稿したことがあるので、存在自体は知っていたのですが、参加するのは初めてです。
今回は作家の斜線堂有紀先生が出店されると聞いて、ファンとして居ても立っても居られず会場に足を運んだのでした。
しかし……開場時間を間違える痛恨のミス!! 朝から近くのカフェにいながらもお目当ての本とグッズを買い逃すという大失態。そして焦りと緊張で挙動不審のまま憧れの作家との初対面を終えました。(ファンレターを書いておいてよかった!)
失意のまま一度会場を出ましたが、せっかく文フリに来たのだからと踵を返して場内をぐるり。
「すごい、いっぱい本がある」というのが最初の感想です。お目当て以外はノーリサーチだったので、歩きながら各ブースをチェックします。
1周目、241ブースもの出店数と声掛けに圧倒されて肝心の本があまり目に入らず。
見本誌コーナーを眺めてから臨んだ2周目、気になる本が見つかり始めます。少し立ち止まってお品書きを読んだり、差し出されたサンプルを手に取る余裕も出てきました。
そして3周目、ついに財布の紐が緩むとき。1冊、2冊……。
気が付くと仕舞うのがもどかしくなったお財布を小脇に抱えて、持っていた紙袋は底や持ち手の強度が少し心配になるくらい重たくなっていました。
そんなわけで手に入れた戦利品はこちら。
・ゴールデン街で一番の美女/コエヌマカズユキ
・ヤクザ短歌/コエヌマカズユキ
・20歳、祝えど嗜めど~お酒にまつわるエッセイ集~/プチ文壇バー月に吠える
・『Art Works』/ヤノヒト
・かき集めた怪異/小松雨暗
・ストリップをよろしく/たなかときみ
・「きっぷ」が呼んでいる-北の大地を駆け巡る-/たかさご楓人
・菱崖小鳩・瀬越俊月アクリルスタンド2個セット/斜線堂有紀
・泡沫百怪/希里峰ぽんぱ
・オカルト譚/井口睦惠
・岡田さんと煙草のこと/貝塚円花
並べてびっくり。思ったより買っていました。出口のアンケートで購入冊数と購入金額を書く項目に、概算で7冊5千円って回答したけれど、実際はもっと多かったですね。次からは予算を決めなくては。
まだどの本にも手を付けていませんが、どれも好みの雰囲気が漂っています。
ひとつ例外なのは『Art Works』かなぁ。表紙に目を惹かれて店前であらすじを読んでいたら、作者の方が「面白いです!」と声を掛けてきたんです。
度肝を抜かれました。作品の説明でも、こちらの好みのヒアリングでもなく、まず自分の自信を伝えてくるその熱! 正直、普段あまり自分から手に取らないジャンルの作品です。タイミングが違えば引いてしまっていたかもしれません。でも、そういうアピールは嫌いじゃないです。
もし自分好みの作品じゃなかったとしても、作者の彼が読者になるかもしれない見ず知らずの私に自信を持って面白いと断言するなら、それは買って読む価値があるなと思いました。文フリの雰囲気にも背中を押されたのかもしれません。
「よっしゃ売れた!」という言葉を背中越しに聞きながら、いい買い物をしたなと既に満足してしまいそうでした。面白かったら感想を書きます。
さて、文フリには小説を探しに来た私です。ストーリー性のある活字の連なりが大好物。その観点だと左下の2冊は異色の選択かも。
ストリップは過去に何度か見たことがあって、結構好きな興行です。見本誌を見せていただいたときに好きなストリッパーさんのインタビューが載っているのを見て読みたいなと思いました。いろんな劇場に行ってみたいので案内書として使うのも良さそうです。この本の何がすごいって、フルカラーで内容がとても充実しているんですよ。ほとんど小説ばかりの本棚にこの本を置くのは……と一瞬躊躇ったものの、買わない方が後悔すると思い購入しました。
きっぷの本も趣があっていいですね。コミケで見たことがある気がします。以前、青春18きっぷで北海道~九州規模の日本縦断をしたことがありました。道産子としていつか北海道中を巡ってみたいという気持ちもあるので、参考にしたいなと思います。
こういうイベントに足を運ぶと、本は一期一会だなぁと改めて思います。出会えてよかった。もう少ししたらまとまった時間ができるので、全部大事に読みます。
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