アルフォンス・ミュシャ展に行ってきた!
この日をとってもとっても楽しみにしていました、郁です。
今日は、待ちに待った、ミュシャ展に行ってきましたー!!
アルフォンス・ミュシャとは...!
ご存知の方も多いと思いますが...
アルフォンス・ミュシャ-アルフォン・マリア・ミュシャ(1860-1939)はチェコで誕生しました。
19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したチェコ出身の芸術家です。
アール・ヌーヴォー(新しい芸術)運動の重要な人物のひとりで、イラストレーション、絵画、広告、デザインなど多岐にわたる分野で才能を発揮しました。
ウィーンの舞台装置工房で働きながら夜間デッサン学校に通い、その後はミュンヘン美術院、さらに28歳の時にパリのアカデミー・ジュリアンに通います。
ミュシャの作品は、女性の優雅さや自然の美しさを描いたものが特に知られています。
彼のスタイルは、流れるようなラインや花々、女性の髪の毛を象徴的に表現した特徴的なものでした。
代表作には、サラ・ベルナールなどの有名な女優や、ミュシャの創作した女性像が含まれます。
アール・ヌーヴォーの影響を受けた彼の作品は、当時の美的傾向を反映しており、その独自性と芸術性から多くの支持を受けました。
ミュシャはまた、劇場や歌劇場の舞台装置や衣装デザインにも携わり、その多彩な才能を披露しました。
そして、1910年から1928年にかけて手掛けたスラヴ叙事詩。
第一次世界大戦前夜、オーストリア・ハンガリー帝国の支配下にあった祖国チェコ。
そして、オスマン帝国の支配下にあったスラヴ諸民族のために、ミュシャは20点からなる大作≪スラヴ叙事詩≫を描きあげました。
第一次世界大戦後の1918年、チェコスロバキア共和国として独立したものの、ミュシャとチェコ国民の幸せは、長くは続きませんでした。
彼らの運命は、ナチスドイツの台頭により、悲劇へと突き進みます。
第一次世界大戦で、敗戦国となったドイツ。
日本も含む戦勝5か国によってヴェルサイユ条約を突き付けられます。
第一次世界大戦は、1914~1918年の5年間にわたり、ドイツを中心とする同盟国と、イギリス・フランス・ロシアなどによる連合国とが戦った戦争でした。
アメリカや日本も、連合国側で参戦。
戦争は連合国側の勝利に終わり、1919年1月からパリで戦勝国による講和会議が開催。
ヴェルサイユ条約は、講和会議の結果としてドイツに対する処置を盛り込んだもので、1919年6月28日に調印、1920年1月10日に発効しました。
それは、莫大な賠償金や領土の割譲、軍備の制限を含んだ厳しいものでした。
この条約は不当であり、重すぎると感じたドイツ国民の不満が爆発。
アドルフ・ヒトラー率いる、ナチス・ドイツが登場します。
1939年3月、チェコを併合したナチス・ドイツがプラハに侵攻。
祖国愛を表現する作品を描いていたミュシャは、ナチスから危険視され、ゲシュタポ(秘密警察)に逮捕拘留され厳しい尋問を受けました。数日で釈放されたものの、前年に肺炎をわずらっていたミュシャは、健康を害して7月に亡くなりました。78歳でした。
彼の芸術的遺産は今もなお称賛を集め、アール・ヌーヴォーの重要な芸術家としての地位を確立しています。
ミュシャの多様な表現に触れる
さて、今回の舞台・都城美術館にやってきました。
館内にて、注意事項などを説明されます。
なんと今回の展示は、写真撮影もSNSにあげるのもOKとのこと。
まずは、ミュシャ本人のポートレート。
早速、私たちをお出迎えしてくれたのは、ミュシャを一躍有名にしたという作品、『ジスモンダ』。
フランスの舞台女優サラ・ベルナールのマネージャーからポスター制作の依頼が入り、サラ主演の宗教劇『ジスモンダ』の再演が急きょ決定したため、翌年の1月1日までにポスターを用意しなければならなくなったそうです。
サラは、普仏戦争前後に女優としてキャリアを開始し、すぐに名声を確立したという、偉大な女優でした。
「聖なるサラ」や「劇場の女帝」など、数々の異名を持っていたそうです。
彼女のスタイルとシルエットは、流行と装飾美術に刺激を与え、アール・ヌーヴォーの美学にも影響を与えたとか。
次は 『トラピスティーヌ酒』のポスター。
お酒のポスターなんですが、女性の方についつい目がいきますね。
百合をモチーフにした絵画です。
いわゆる擬人化というやつですね。
淡い色合いと、やさしげな少女の表情が目を惹きます。
そしてこれは、連作『四つの花』。
アール・ヌーヴォーの象徴的なモチーフである花を主題とし、それぞれの女性たちは百合、アイリス、カーネーション、薔薇の精として描かれています。
美しいですね。
満足して、帰ります。
ポスターとポストカードも買いました!
都城図書館内のカフェで、カレーを食べる
そして、都城図書館へ。
ここのカフェのランチが、めちゃくちゃ美味しいので...!
都城図書館内のカフェ・Mall Marketさんのカレーをいただきました。
豚肉がどーんと乗っています。
カレー粉で炒めてあるのかなあ、美味しかったです。
カレーも、口に含んだ瞬間は甘さを感じるのですが、噛むとピリッと辛い。
とても美味しかったです!!!
なお、やや胃を悪くしているので、コーヒーを控えめに飲むようになり...あれ...今日3杯飲んだな...(おい
美しい紅葉に、秋を感じる
そして帰りがけに、紅葉が綺麗だとテレビ番組で特集されていた、青井岳温泉へ。
黄色と赤のコントラストが見事でした...!
ちなみに、「ちょっとだけ、撮影に出るだけだからいいかな〜」と思って車にコートを置いて行ったら、寒さに震える羽目になりました...
終わりに
今日は、芸術や綺麗な景色に触れて、癒されてきました!
また、スラブ叙事詩にも触れ、昨今の世界情勢と重ね合わせると、なんとも言えない気持ちにもなりました。
またこうした美術展があったら、行ってみたいなあと思います。