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中国現地で食べたほうが旨いもの

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2000年から2020年の10年間で、中国現地で実際に食べたローカル飯の、独断と偏見のまとめコラム。アテンドの時の、うん蓄も少しだけ。日本の中華料理店では、なかなかお目にかかれな…
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中国現地で食べたほうが旨いもの(3)

中国現地で食べたほうが旨いもの(3)



今回は深圳に16年住んだ著者が、愛した客家料理の紹介。メニュー名は「家猪八刀湯」で、注文するときは「家猪」を付けなくてもたいてい通じる。豚のハツやレバー、胃など8種類の内臓をごった煮したスープ。客家料理店には、必ずある定番料理。

ふと気づいたが、日本人の紹介する中国料理の9割以上が「店屋もの」だろう。このスープ、店屋ものも外れなく旨いが、客家人の自宅でご馳走になると、さらに奥ゆかしい。家庭料

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中国現地で食べたほうが旨いもの(2)

中国現地で食べたほうが旨いもの(2)

新型コロナ渦直前、2019年末頃から広州で流行っていた「卜卜貝火鍋」。
ご覧のような鍋料理。鍋底にぎっしりと敷き詰められている貝は皿貝。通称・白貝。日本海側の寿司店では刺身にされるそう。
中国語では「卜卜貝」。ぐつぐつ煮てぱかっと開いた時の音が「卜卜」(bu3bu3)が名前の由来だとか。
大手日系企業様では、こうしたローカル料理店(「現地メシ屋」とも言う)でのアテンドを禁止しているケースもあるらし

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中国現地で食べたほうが旨いもの(1)

中国現地で食べたほうが旨いもの(1)

日本にも「小肥羊」など四川式の火鍋チェーンが進出しているが、潮州式鍋料理の定番「牛肉火鍋」のほうが好きだ。牛肉の美味しい食べ方をもっとも極めた中国料理のひとつだと思う。中国で地元飯というと、豪勢すぎたり大量だったり辛すぎたり脂っぽかったりで、心の準備が必要とされるたが、潮汕牛肉火鍋はまず外すことがなかった、あっさり牛骨出汁&塩味ベースのスープ。コスパも良く、注文も簡単。広東在住時の定番メニューの1

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