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せきららな排便にまつわる話

せきららな排便にまつわる話。

恥ずかしい話。汚い話。
そう思って毛嫌いせずに、読んでほしいと思います。
あなたにも、あなたの家族や友人、そのほか大勢の人が、人知れず悩んでいることかもしれないのだから。

あなたは排便について、真面目に話をすることができる相手はいますか?
もしくは、気軽に状態を打ち明けることができる人はいますか?

「今日もすっきり快便!」
「今日はなんかちょっとお腹が緩いなあ」
「2日も出てなくて便秘つらい」
「頑固なうんちが、やっと出た!」

こんなふうに家族に話せる。
学校や職場で、我慢することなくトイレに行ける。
当然のように思っているかもしれないけれど、実はあまり当たり前じゃないことを知ってほしいのです。

そんな思いで、このnoteを書いています。

あなたは小学校や中学校で、便意を我慢したこと、ありませんでしたか?
トイレに行こうといたら、周りの友達にからかわれたりしたことは?
親に便秘をしていて、つらいと素直に相談することはできましたか?

あるいは、大人になって仕事中に催しても行くに行けなかったり、男性の場合は大便トイレに入ることさえためらったり。
女性でも、その後の臭いを気にして、家に帰るまで我慢してしまったり。

私の場合は、そもそも子どものころ、うんちは毎日出るものだと知らずに過ごしていました。
便秘になって、つらくなって、無理に息んで出血してしまったこともあります。
親に薬がほしいとも言えませんでした。そもそも便秘という症状も、それに効く薬があることも、わからなかったので当たり前ですよね。

学校でからかわれたことはなかったですが、授業中にお腹が痛くなって慌ててトイレに駆け込んだことがあります。そのときの恥ずかしさは、いまでも覚えています。

便秘の薬があることを知ってからは、親には相談せずに自分のお小遣いで便秘薬を買っていました。

本来、排便は毎朝起きて、朝食の前にあるのが正常と言われています。
夕食後、胃で約3,4時間かけて消化された食べ物が、そこから小腸へ運ばれ、さらに7,8時間かけて大腸に運ばれて、最後は便として排出されます。
人によって、または体調によってもかなり差がありますが、正しい胃腸の働きと胃腸の運動が調和してこそ、朝起きてきちんと排便があるものです。

胃腸の関係の病気でない限り、慢性的に便秘や下痢がつづく、もしくは便秘と下痢を繰り返してしまうのは、多くの原因は体質やストレス、食生活による排便リズムの乱れ、さらに自律神経の乱れや、腹筋・肛門の括約筋の力不足などにもよります。

正しい排便を維持するためにも、体全体が調和し、生活のリズムや食事のリズムが大切になってきます。

規則正しい排便習慣を身につけることが、ひいては美容やダイエットにも効果が及び、便秘によって起こるお腹の張りや頭痛、肌荒れ、食欲不振、痔などの症状も解消されていきます。

たかが排便というには、便秘や下痢が引き起こす、あるいはすでに起こっている体の不調は、体にも心にも、あまりにも負担が大きいはずです。

毎日、便秘薬を飲む。
朝、下剤による腹部の痛みで目が覚める。
飲み続けることで、薬の効果が下がってきてしまって、薬の量が増えてしまう。
鏡を見れば、憎きニキビ。

下痢の人であれば、唐突に襲われる腹痛。
排便時の痛みや、肛門の裂け。
トイレに行けずに我慢する精神的苦痛。

便は、体からのたより(便り)です。
決して気安く考えずに、真摯に向き合いましょう。
とくに、お子さんを持つ親御さんは、子どもの排便について、ただ一人でトイレができるようになるだけのトイレトレーニングをするのではなく、「うんちの意味」もしっかりと伝えてあげることをおすすめします。

排便のことについて、あまり大きな声でする話ではありませんが、臭いものに蓋をするようなタブー視は決してしないでほしいと思います。

本来、正常な便は臭くないのですから。
いい便は、バナナのような形状で、水分と空気を含み、排便すると便器の水の中でぷかぷか浮きます。
逆に便秘をしたときの便は固く重く沈みますし、柔らかすぎる便はベッタリと便器にこびりついたり、下痢であれば消化不良の食べ物の形状が残ったまま排出されることもあります。

あまりまじまじとは見たくないかもしれません。
ですが、自分の体のことを知るためにも、じっくり自分の体からのお便りを観察してみてください。

そこから自分の体質を知ることで、あなたの体質改善は始まっていくのです。

排便と向き合うことは、自分の体と向き合うことです。
自分だけではなく、家族や友人と体のことについて素直に話し合える場が持て、排便で悩む人々が減ることを願っています。

最後までご覧くださいありがとうございます。
これからも、薬膳のこと、体のこと、食事のことなど、さまざまな視点からnoteを書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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