呪い
私には、人の前に居るときは元気でなきゃいけない呪いがかかっている。
いつかかった呪いかはわからない。
みんなの前で元気だと生きていけるし、心配されないし、モテるし、お金稼げるし
多分色んな事情が重なってそれが最善だと思って自分でかけた呪いだと思う。
その人の前ってのは、老若男女関係なく、私との関係も関係ない。家族の前でも、彼氏の前でも、身体を重ねるぐらい近い人でも、同僚でも、仲間でも、親友でも、友人でも、知り合いでも、喋ったことないけどしょっちゅうライブハウスとかで顔合わせる人の前でも、お医者さんの前でも関係なくそうだ。
多分異常なまでの意地っ張りのカッコつけしいなんだと思う。
今はっきり言って全然これっぽっちもなんにも元気じゃない。
精神的にも体の中身も。
私の胃にはすぐ穴が開く。すぐデキモノが出来る。それが悪い奴の時もある。すぐ熱が出る。すぐ体温が異常に下がる。血圧は低いし、歩くのが下手くそだから膝は痛いし、動かないから筋肉はどんどん衰えていくし、それと一生付き合わなきゃいけないし。
だけど会う人はいう
『心配してたけど、思ったより元気そうで良かった』
何も悪意のないこの言葉が、たまに本当に辛いときがある。
でもこれを発する人に何も罪はない。言ってくれた人ありがとう。
飲みに行ったら沢山飲んで
誰かと目が合えば笑顔を作り
仕事中は道化師になるべく見えないところで徹底して勉強や研究をして相手が喜ぶこと不快にならないことを研究し
失敗してもそこから軌道修正出来るようにして
常に私はいつも元気なかなでっどで居ようとする。
(ちなみにこれは仕事以外の人間関係だと家族含めて全く出来ない。)
知ってる。
別にそんなことしなくても、誰も何とも思わないし誰も損しないし私ですら得しないのだ。
そう、私が一番得しないのだ。
その状況から抜け出そうと、年明けから仕事をしていない。
たまに出かけたりはしてるけど、結局いつものように元気なふりしてしまい
『なんだよ、元気じゃん』
と周りの人のフラストレーションをためる。
全くもって何も良くない状況が続きっぱなしだ。
大変バカバカしい。原因は自分だ。
こう話せば、手を差し伸べてくれる人が沢山いるのも知ってる。
だけど私は、その手を上手に取ることが出来ない。
本当はとったらいいのに。
甘えたらいいのに。その人の前で泣いたっていいのに。
そして何故か甘えるべきでない人に甘えようとしたりする。
全くもってバカバカしいし、愚かであり、誰も幸せになれない状況だ。
なんで出来ないんだろう。
どうやったら出来るようになるのだろう。
多分、人より沢山の人に甘えて生きてきたはずなのに
どうしてそれがもっと大事な所で出来ないんだろう。
ここの所ずっと考えてる。
自分がどう変わるべきかずっと考えてる。
先日やっと母親に『一緒に住みたい』と声をかけることが出来た。母親は二つ返事でオッケーを出してくれた。
周りからしたらなんでそれが出来ないか不思議だと思うが、この提案をするかしないかの決断ですら胃に穴が空くほど悩んで出した決断なのだ。
どうにかして、自分でかけた自分が全く得をしない呪いを解きたい。
どうにかして。
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