なぜ、天地に花がある？

この世の中に花々があり、草木がある。
それは生まれてからずっと在るもので、それについて疑問を抱かずに生きてきました。
「なぜ、天地に花があるのか？」と疑問に思えるようになったのは、「いけばな」を習い始めたことがきっかけではありました。

最初は、「花がきれいだから。」とか、「花があると癒されるから。」というところだったと思います。
けれども、その理由からでは、わざわざ技巧を凝らして何百年も「いけばな」が日本に受け継がれているという答えには説得力が弱く感じました。

では、なぜ、天地に花があるのだろうか？

また人はどうして花を生けることをしたのだろうか？

《花材》素馨　ダリア

人は山に登ったり、川のせせらぎを聴いたりすると身も心も癒されますね。
大自然の中にいる時、日常からも離れて、時間も忘れてしまう。
ただそこに居て樹々や草花を観て、鳥の声、水の音を味わうと身体の奥底から力が湧いてきます。
大自然と人が繋がってエネルギーが循環するからなのではなかと思います。

だから「花を見ると元気になる！」と、人は理屈抜きに知っているのだと思います。
そして、日常に戻った時でも、大自然と繋がることができるように、家の中に「いけばな」として天地自然の草花を置くようになったような気がしてなりません。

天地に花がある理由の一つには、人と天地自然を繋ぐためなのではないかと思います。
しかし、探究すればするほど、答えがすぐには見つからない大きな問いでもあると感じるのです。
この問いを解くためにも「いけばな」は実践の場となっていると思います。

天地大宇宙をお相手にお花を生ける・・・

これからも探究は続いてゆくのです。

華まつり🌸天咲】は、天地の流れを受けて、天地をつなぎ、人と人をつなぐ、いわば天地流のいけばなを探究しています。
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