【しなやかな身体を作る3つの秘訣】アウターマッスルを黙らせてインナーマッスルに仕事をさせよう!
皆さんはどういった目的で身体作りをしていますでしょうか?
ここでは、しなやかで無駄のない機能的な身体作りを目指している人が、特に理解しておいた方が良い内容をお伝えしていきます。
そこでよく耳にするのがインナーマッスルとアウターマッスル。
まずはこの2つを詳しく解説していきます!
筋肉の2種類の分類と役割|インナーマッスル&アウターマッスル
俗に言う『アウターマッスル』と『インナーマッスル』ですが、実は筋肉ごとに明確な区別はないんですよね。
なので、両者の専門的な意味での定義から紹介しておきましょう!
[高閾値の運動単位の特徴]
・収縮力は強く速度は速い多関節筋
・高負荷の運動時に動員される
・役割は動作の駆動(=モビライザー)
[低閾値の運動単位の特徴]
・収縮力は弱く速度は遅い単関節筋
・低負荷の運動時に動員される
・役割は安定化(=スタビライザー)
とうことで、前者がアウターマッスル、後者がインナーマッスルと、ざっくり理解してもらえればいいかと思います。
しなやかな身体の定義|筋肉(動作)の質
インナーマッスルとアウターマッスルの分類と役割を理解したところで、続いては、しなやかな身体とは具体的に何を意味するのかを見ていきます。
結論から言うと、動作をする際の筋肉の使われる順番に鍵があります。
すなわち、、[先:インナー⇒後:アウター]。
しなやかな身体とは、アウターマッスルがダイナミックな動きを生み出す前に、インナーマッスルによる安定化が先行していることで満たされるのです。
だから、しなやかな身体を手にしたければ、「アウターマッスルを黙らせて、インナーマッスルに活動させる」といったアプローチが有効になるわけなんですね。
秘訣その①|慢性疼痛の除去
ではここからは、その秘訣を3つお伝えしていきます。
まず一つ目は[慢性疼痛の除去]。
私たちは痛みを自覚している時点で、筋肉(運動単位)の活動戦略がアウターマッスル優位に偏ることが観察結果から示されています。
またその活動戦略は、疲労を伴う戦略となりますなので、何かしらの痛みを抱えたままトレーニングをしても、しなやかな身体作りには繋がりにくい上に非効率を言えるでしょう。
したがって、慢性疼痛を抱えている人は、運動前にマッサージなどの機械刺激を加えておくのがオススメですよ。
(痛みの閾値が上がるので)
秘訣その②|リラックス&脱力
アウターを黙らせ、インナーに活動させる為の秘訣の2つ目はこちら。
[リラックス&脱力]です。
ここで言うリラックス&脱力とは、ただ単にふにゃ~っと力を抜こう!って意味ではなく(それも極めて重要ですが)、運動中にリラックス&脱力できる状態を学習しましょう!って意味です。
しなやかな身体はその定義からして、安定性と脱力感が共存していることが求めらるからです。
ではその為に何が必要かというと、脳に全身からの感覚信号を送ること要は、ダイナミックでバリエーション豊富な動きをいっぱいすれば良いってことですね。
(またはアタッチメント)
秘訣その③|呼吸の最適化
アウターを黙らせ、インナーに活動させる為の秘訣の3つ目はこちら[呼吸の最適化]。
ここまで解説した①と②にも通ずる要素で非常に重要なのが、自律神経系(交感神経‐副交感神経)のバランスです。
現代人は、交感神経が優位に固定しやすい傾向にあると考えられています。
慢性疼痛の除去も、リラックス&脱力も、交感神経を抑制しなければその達成は難しいでしょう。
で、大切なのは自律神経系の鏡である、呼吸へのアプローチとなるわけですね。
運動中はおろか、日常でも不適切な呼吸が常態化していては、しなやかさも美しさも手に入りませんよ。
まとめ&ラストメッセージ
いかがでしたでしょう?
(もし質問や相談などがあれば気軽にコメ欄に打ち込んで下さい😏)
さてここまでお読み頂いた方に、知っておくと得する知識をもう一つ。
アウターマッスル優位な動作は疲労性の戦略である一方で、インナーマッスル優位な動作は非疲労性の戦略となるんですね。
なので、日常生活動作をアウターマッスル優位な動作戦略で行う癖を身に着けている人は、疲れやすさや倦怠感も感じやすくなることが容易に予想できます。
しなやかさと美しさに加えて、快適さも備えた身体作りを目指して、アウターマッスルは黙らせてインナーマッスルにはもっと仕事をしてもらいましょう!
その為にまずは、今回お伝えした3つの秘訣(慢性疼痛の除去、リラックス&脱力、呼吸の最適化)からアプローチしてみることをオススメします。
では皆さんの健闘を祈っております😎