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【近未来ディストピア連載小説】「餅禁止令と人間らしさの戦い――『餅と自由』が描く、ホワイト規制社会のリアル」
「餅は白い殺し屋だ」
2056年、喉を詰まらせて亡くなる高齢者がいることを理由に、日本政府はそう断言し、餅の製造・販売・消費を全面禁止 する法案を可決した。
そしてまた闇市場が形成され「違法餅」も飛び交う。
タバコ、酒、ジャンクフード、餅――健康至上主義のもとで規制されていく食品たち。人々はより「クリーンで安全な社会」を手に入れたが、その裏で、食の自由と文化を奪われた社会の歪み が生まれていた。
『餅と自由』 は、そんなディストピア社会を描く近未来SF作品だ。規制の名のもとに「人間らしさ」が制限されていく世界で、餅を密造し、文化と自由を守るレジスタンス組織・HLO の戦いが始まる。
健康か、自由か――。
「安全な社会」は本当に幸福なのか?
この作品が描く未来は、決して遠い話ではない。
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