洞察系HSPは見た!【1】
気づいてしまうし考えてしまうのだ!
ファミレスでまったりしていた時のこと。
ちょいと離れた席にカップルが来た。
彼女がタバコを取り出して一言。
「外国では、男の人が女の人にタバコの火をつけてあげるんだって!」
私の心の声 (なにそれ…、ホントかよ…)
彼 「で、俺に火つけろって?」
彼女 「そうは言わないけどぉ、女の人を大事にする気遣いって大事だよねぇ〜」
終始こんな感じで彼女が一方的に要望を述べているので、てっきり彼の方が彼女に気があるのかと思っていると、どうやら違ったらしい。
彼 「あのさぁ、そっちから電話が無かったら別に俺から誘う気は無かったし、俺は自分の希望しか重視しない女の子って惹かれないんだよねぇ~」
(おぉ、なかなか言うじゃないか、若者!ハッキリ言える男子、エライ!)と、私は心の中で彼を讃えた。
彼女 「なぁに?私に魅力が無いって言いたい訳?信じらんない!そんなに私に興味無いかなぁ~?!」
彼 「まったく興味が無ければここまで来ないけどさぁ、あんまり自分勝手なこと言われるのは好きじゃないしさっ!」
かなり気の強そうな彼女相手に、結構言いたい事いっちゃってる彼がちょっと心配になった。
まぁ、興味あるなし以前に「私を大事にしてね♪」とストレートに言えずに、遠まわしに「男性たるもの」的な語りを始めるから誤解を生むんじゃないかなぁと思いつつ、つい、聞き耳を立ててしまう。
彼 「だいたい、自分自分て 押し付けて来る女って可愛げも無いじゃん?」
彼女 「可愛げもないなんて…ひっどぉい!」
彼氏 「だからって、急に可愛い子ぶられても引くけどね…」
(ちょいちょいちょい!…そこまで一気にアナタ…)
と、立て続けに主張をし始めた彼の発言をハラハラしながら聞いていると…。
彼女 「そうなんだ…。おがちゃん(彼のニックネームらしい)とは、気が合うかと思ったのにぃ…」
彼女は一転してしおらしくなり、うつむき加減の上目づかいで、おがちゃんを見つめている。
(おーやおやおやおや…今更可愛い子ぶったってダメよ!急にブッたって引くって、彼が言ってたじゃない…)
急に『可愛い私』を演出しだした彼女に、心の中で届かぬアドバイスをしていると、
彼 「だ~か~らぁ~、全然興味が無かったら、ここまで来てないってぇ~♪(満面の笑み)」
…おいっ!
えっ?嘘でしょ?
なにそれ…、
ちょっと待ってよ!
急に可愛い子ぶったら引くんじゃなかったのかい、おがちゃんよぉ~!
後頭部殴られた様な衝撃ってこういう事ね…。
なるほどね…
これが現実なんだ…
所詮コレが現実なんすねぇ〜
いやんなっちゃうねぇ〜
結局はさ、
いついつまでも、どこまで行っても
男は単純でこうやってコロッといっちまう訳だね〜
可愛い子ぶりっ子バンザイ!
結局、勝つのはブリッコかー!
*うん、そう、席が離れていようが、他人様の痴話喧嘩だろうが、聞こえちまえば頭の中で全面的に和解への道を探ったり、妄想したり出来ちゃうんだよねー!
雷がピカリ!
HSPイコール弱々しくて可愛い訳じゃないかんな!!