あの扉の向こうに『隣の席だったね:②離席編』
あの扉の向こうには
「
キミを想い始めて歯痒くて
どうしたらいいのかも
わからないまま
次の春に中2になった。
そのちょっと前のクリスマスが過ぎたとき
仲の良い女子から聞いたある事
「あの子、アンタの事が好きみたい」
ぶっ飛びそうな程に混乱し
どうしたらいいのか
全くわからない
お互いが好きだった事なんて
付き合うとかなんて
知らないボクは
無駄に時間を過ごす事になる。
そしてクラス替えを迎えることに
案の定、別々のクラスになり
ジレンマという言葉も知らず
もうキミが『隣の席になる事』なんてない、と
やるせない気持ちを抱えたまま
募る想いだけがのしかかっていく
ただモヤモヤした季節を
なす術もなく過ごしていた頃
ちょうど梅雨が訪れた。
」
そんな中、思いがけない『隣に座わった』キミがいた出来事に続く物語。。