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2024年振り返りと2025年抱負

新年明けましておめでとうございます!

昨年は、私にとって、"叶えたい社会に向けて事業をとおしたアプローチで、現地で持続的なサポートを浸透できた年"でした。
また、自分の中で、事業をとおして成し遂げたいことと、ボランティアや寄附をとおして成し遂げたいことの役割や線引きがやっと明確になってきて、どれだけ儲からない事業でも、事業をとおして持続可能なシステムをつくることに意味があると思えるようになりました。

相変わらず、経営は苦戦しまくりで全く思うように結果がだせていない日々ではありますが、毎日ものすごいスピードで成長していくタイの移民の子ども達の成長過程を追っていくことは、私にとって本当に刺激的で、移民の人達のクリエイティブさ、子ども達の身の回りのものから新しいものを生み出す発想力や想像力に感化される日々でした。

会うたびに立派になっていて、誇らしい私のMaesotの弟・妹たち♡

そんな1年間のトピックをそれぞれ簡単に振り返りたいと思います。


2024年振り返り

第12回 京都女性起業家賞受賞

第12回 京都女性起業家賞で、特別賞 トーマツ賞を受賞いたしました!

大学卒業後就職せず起業して、自分で0から立ち上げて全熱量注いで育てている事業が、こんな風に表彰いただけて、とても光栄で嬉しい日でした!
また、私は高校が京都で、京都は私にとって思い入れがある場所なので、それも嬉しかったです。

いただいた賞に恥じないように、楽しみながら私らしく頑張っていこうと良いスタートがきれました!

インターン生受け入れ

昨年から、いただいたご縁で、大阪大学のインターン生たちが一緒に活動してくれています!

今までずっと日本では1人でまわしていて、タイにチームはあっても日本にはなかったので、今年は国籍様々なインターン生たちが年間で計8人(日本:4、中国:3、モンゴル:1)も来てくれて、とても楽しく、勉強になりました。
また、定期的なミーティングなどで、彼らからとてもやる気をもらっていました。

途上国のソーシャルビジネスかつ小さな会社である程度なんでもできるってところは少ないと思うので、途上国の貧困問題やフェアトレードなどに興味がある大学生・大学院生が、少しでも私のところで好きなことをして、次の選択に繋げられる場をつくれたらな、それぞれの将来やりたいことの練習場として使ってもらえたらなと思っています。
タイの移民の子ども達の将来の選択肢を増やすことを目的に事業をしている中で、日本で学んでいる大学生達がそれぞれの将来に繋がる経験ができる場をつくることができたら、とても嬉しいです。

インターン生の受け入れは、今後も定期的にしていきたいなと思っています。

ランチプロジェクト1年間での成果

一昨年はじめることができたランチプロジェクトを、昨年も継続することができました。
このプロジェクトは、子ども達が毎日の家庭のごはんのため親と一緒に日雇いで働きに行くことによる学校からの離脱を防ぐことを目的につくりました。

昨年からプチ進化して、食堂みたいなスペースをつくり、提供する人数も増やすことができました!
2023年8月から開始したプロジェクトは、始めはより緊急度の高い22人の子ども達へ、学校がある20日/ヶ月分のランチ提供からはじまり、今は35人の子ども達へ提供できています。

移民学校の子ども達は、健康にも問題が多くあるため、毎月健康診断があります。
そこで、ランチプロジェクト下の子ども達は、それ以外の子ども達に比べ、平均体重に達している比率が多いこと、身長が健康的に伸びていることがわかりました。

そういった結果より、1食でもきちんとした食事をとることの重要性が他の移民学校にも周知されました。
中学生くらいまでの成長期の子ども達の健康状態は子ども達の将来に大きく関わることだと思っているので、健康診断で良い結果がでたこと、それらが他の移民学校にも周知されたことは良かったなと思います。

一方で、このプロジェクトはまだ1校だけでしか実施できていません。
相変わらずミャンマーの情勢は良くはないため、移民学校の生徒数は毎年増える一方、その分子どもにごはんを食べさせることが難しい家庭の子どもの数も増える訳で、12校全てに導入することを目標にしながら、いっこうに1校でしかできていないことが、力不足で悔しいです。

また、1年以上続けたところで長い将来的には何も変わらず、1年、3年、5年と積み重ねて続けていくことに意義があると思っているので、今年も現在実施できている学校での継続は必須で、
他の移民学校にも緊急度の高い子ども達は同じように存在するので、他の学校にも拡げていけるようがんばります!

みんなで座ってごはんを食べることができる食堂
ローテーションを組んで給食をつくってもらっているお母さんの一人

物品サポート

コーヒーをとおした活動の一つ、学校運営に必要な物品のサポートも、昨年も各学校の必要なものリストと予算を照らし合わせ、少しずつ補充することができました。

こちらも少しでも持続可能に続けることで、移民学校が、子ども達の必要最低限学べる環境がそろった場所になるといいなと心から願っています。

私のロールモデルでだいすきな移民学校の校長先生たち

農園ツアー

今年も3,9,12月でチェンマイコーヒー農園ツアーを計4回実施しました。

寝る場所の関係もあり、毎回少人数でしかできていないけれど、毎回たくさんお問い合わせいただき、嬉しいです!

今年は、日本在住の中国人に向けての販売ができないかと、中国人ならみんな使っているらしいredbookというSNS運用をインターン生にがんばってもらっていました。
そのおかげで、今年のツアーは、中国人の方々も来てくれて、タイ人カレン族と中国人と日本人のグローバルな回もありました。

初めてこの場所に来たのは、もう何年前か覚えていないけれど、何度来ても私はこの場所が、この村の人達がだいすきです!!
村の人たちに会えることも、村で採れた美味しいごはんがたくさん食べられることも、コーヒーの成長過程を観察できることも、村での時間は、いつもなにもかも幸せです。
過去農園ツアーに来てくださった方々は、みんな農園を好きになってくれて、とても嬉しいです。
私たちに色々なコーヒーの情報をシェアしてくれたり、たくさん応援してくれて、本当にありがたいです(^^)

はやくこの村全てのコーヒー農家と取引できるまでSaphan coffeeを大きく育てたいと思うし、今後もこの場所で国籍問わずたくさんの人達と、たくさん思い出がつくりたいです!
また、今年は、修学旅行生の受け入れなどもしていきたいです!

今年も3,9,12月のどこか週末に開催予定なので、興味がある方々ぜひ一度来ていただけたら嬉しいです(^^)

だいすきなおばあちゃん♡
村の人たちとムーガタ!幸せな時間
グローバルな回
いつも美味しいごはんつくってくれるお姉さん!だいすき!

雑貨ブランド「Saphan craft」立ち上げ

裁縫が得意な移民の子ども達と一緒に、コーヒーに次ぐ雑貨のブランドを立ち上げました!

一昨年、関わりのある移民学校の中で一番大きな学校に、ヨーロッパの財団がミシンを数台置いていき、その学校では家庭科の授業がはじまりました。
中には、ミシンで何かを縫うのがだいすきな子ども達も!

また、その学校は、ミャンマー内戦の影響で年々生徒数が増えており、昼食を持ってくることが難しい家庭数も増えています。
そこで、その学校で、裁縫が好きな高学年の子ども達と家庭科の先生と一緒に、コーヒーに次ぐ雑貨ブランドをつくることにしました。

コーヒーの売上利益で1校ランチプロジェクトができているように、雑貨の売上利益でその学校もランチプロジェクトの導入を目指してがんばっていきます!
また、裁縫が好きなお母さん達もたくさんいるので、近い将来はそういったお母さん達にも制作をお願いすることで、お母さん達の雇用をつくっていきたいなと思っています!

雑貨ブランドでは、オーダーメイドで布製品や刺繍製品の制作、オリジナル雑貨制作などを受け付けています!
ぜひ、雑貨ブランド「saphancraft」の方も応援していただけると嬉しいです(^^)

雑貨の布パートナー!優秀すぎるシンガポール人!
知らない間に刺繍も習得してた子ども達

中高生への講演

中高生への講演を数回させていただきました。

私が自分より下の世代の子たちに伝えたいことは決まっていて、
将来についての悩みは生きてる限り尽きないから、それならその時々に後悔のない選択をしてほしいということと、
やりたいことをする手段はたくさんあるから、一つの手段がだめだったとしても、諦めずに他の手段を探してみてほしいということだけです。

私の仕事は、タイの移民の子ども達のきっかけや体験をつくりその子たちの将来の選択肢を拡げていくことで、
私は、日々、変化が大きな子ども達のきっかけや体験をつくり続けながら生きていきたいと思っているので、中高生にお話しさせていただくことで、少しでも何かのきっかけがつくれていたら、とても嬉しいなと思います。

教育機関向けの講演は基本的に交通費と(宿泊が必要な場所の場合は)宿泊費のみで受けさせていただいているので、もし私でお役にたてそうなことがあれば、いつでもお声がけいただけると嬉しいです。

こんな形で行けて嬉しかった高校受験落ちて通えなかった西大和学園

海外に向けた発信

私は、将来的に、日本に限らず世界中に向けて、タイのカレン族の人たちやタイの移民の人たちから生み出されるものをとおして、タイの移民の子ども達の現状を発信していきたいと思っています。

昨年は、そのための一歩目が踏み出せたのではないかなと思っています。

世界経済フォーラムのグローバル・シェイパーズ大阪ハブに加入させていただき、様々な国の人たちと関わる機会に恵まれました。

SHAPEという世界会議のようなものにも参加することができて、そこでは自社のコーヒーを配らせてもらって取り組みを紹介させてもらったり、社会課題に興味があるたくさんの海外の人たちと意見交換できました。

今までにないくらいたくさん海外の人たちにコーヒーを試飲してもらったり、取り組みについて知ってもらえたと思います。

また、念願のタイでのコーヒー販売開始に向けて、現地での販売パートナーをつくるなど、基盤作りに取り組むことができました。
タイでの販売に関しては、今年序盤開始できると思います。

昨年一番刺激もらって心動かされた2人とついに一緒に仕事スタート
子ども達の絵のパッケージコーヒー
SHAPE south Asia

他にも、ラジオに出演させていただいたり、経営情報冊子に掲載していただいたり、イベント登壇させていただいたり、様々な機会をいただきました。

ウメダFM
フェリシモさんのHAPPY TOYS PROJECT
今年も続けた不定期日本語教師

毎日できないことばかりで自分の力不足が嫌になったり、思うようにいかないことばかりだけど、私にとって、人生の多くの時間を費やしてでもどうしてもやりたいなと思うことは、以前も今もこれからもこれしかないと、胸をはって言えることが幸せだなと思います。

コーヒーのパッケージ制作
カフェ事業に就きたい生徒たち向けコーヒートレーニング

2025年抱負

2024年の抱負で昨年書いた、現地でのプロジェクト等をとおした持続的なサポートを浸透させ、拡張させていくことに関して、本当に少しだけに過ぎないけれど、事業をとおしたアプローチで、現地で持続的なサポートを浸透できたのではないかなと思っています。
一方で、昨年立ち上げたことの継続をすることで精一杯になり、拡張できなかったなと思っています。

私の事業は、タイのカレン族の農家、移民の人たちとつくった製品を日本で販売し、売上利益を移民学校に還元するという、すごくシンプルなモデルです。
まだ規模もとってもとっても小さいし、事業をとおして描きたいと思っている未来に対して3%くらいしか達成できていません。
でも、出会ったときから今までずっと一緒に次々起こる色々な問題に向き合ってくれている事業パートナー2人、コーヒーを村で生産してくれているカレン族の人達、移民学校を運営している現地NGOの人達、関わりのある12校の移民学校の先生達や子ども達など、現地で関わってくれている、心から尊敬していてだいすきな人達がたくさんいて、私はみんなで物づくりをすることがとても楽しいです。

1日でも早くみんなと到達したい場所にたどり着けるよう、今年の抱負は、現地でのプロジェクト等をとおした持続的なサポートを拡張させていくことです。

タイの移民の子ども達や山岳民族カレン族のことは、とてもニッチな分野で、多くの人にとっては身近ではないと思います。
でも、子ども達の将来が狭まれる現状は、国を超えて取り組む意義があることだと、私は思っているので、今後も多くの人にとって身近なコーヒーや雑貨を入口に、タイの移民の子ども達の将来の選択肢を拡げていけるようより一層尽力して参ります!

私の幸せな時間♡

最後にお願い

このnoteを読んでくださっている方々は、きっといつも応援してくださっている方々かと思います。いつも本当に心からありがとうございます。

そして最後に、このnoteを読んでくださった方々にお願いがあります。
現在、販路拡大に注力していて、
・私たちのコーヒーをお取り扱いいただける店舗
・オリジナル雑貨の制作を委託していただける方

でお心当たりあるところがあれば、ぜひご紹介いただけると、とても嬉しいです!

今年もよろしくお願いいたします!!

2025/1/13

最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました!!
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