見出し画像

中国語の勉強を始めた理由👉中国語学習の優先順位


当時の中国は海外からの留学生が増える一方で、中国の経済発展を象徴する街中の高層ビルとともに、大学もどんどん増えていました。


海外の留学生に対しては、中国の学生に比べ学費も宿舎費も高く設定されていて、大学側が非常に儲かるので、当時の私のように中国語しか勉強しない代わりに、(就職活動等で学歴の証明となる)卒業証書がもらえない「漢語進修生」と呼ばれる留学生は、申請書を出しさえすればほぼ入学が認められるような、超ウェルカム状態でした。


この為、私が一年間(正味10か月間)の留学中に、殆ど授業に出なかったという状態も、当時は平気でまかり通っていました。今冷静になって考えてみると、留学に来て授業に出ないのは、極端な言い方をすれば他府県の大学に合格して下宿先に住み始めたけど、一年目は殆ど授業に出なかったようなものでした。


卒業証書や単位がもらえるかどうかの違いはありますが、留学費用を授業に出るために費やしたお金ととらえると、少し勿体なかったと思いました。かといって、当時のように何の強制力もない状態で、私が毎日授業に出ていたかと言うと、とても怪しいものがありますが…



ただ、授業に出ない事と中国語の勉強をしないことは、完全にイコールではなく、私は一応(?)中国語の勉強はしていました。では、授業に出ていなかった(正しくはついていけなかった…)私はどうしていたかと言いますと、下記の様なことをしていました。


・HSKの問題集を解いていた

・新聞、本、雑誌を読んでいた

・音読の練習をしていた


これらの学習方法の中には会話の練習がありませんが、辞書を引いても分からないことがあれば、それを書き留めて学生の家庭教師に教えてもらったり、街へ出かけて観光や食事、買い物をしたり、他の中国人学生と交流したりすることで、多少の会話の練習にもなりました。



しかし留学中の勉強方法として、この勉強方法はあまりおすすめしません。


会話の練習が圧倒的に足りないからです。


私は留学で会話の練習をすると意気込んでいたので、お恥ずかしい限りなのですが・・・



外国語の会話を学ぶという事は、相手の言う事が分かり、こちらの言いたい事を伝えることが出来る状態になっていくことです。その過程で、特に難しいのが「話す」事なのですが、言いたい事を言えるようにするにはこのプロセスを経なければなりません。


① 正しいフレーズを学ぶ

② 実際の会話で、その正しいフレーズを使う

③ 間違える

④ 直す(直してもらう)

⑤ ②に戻る


まず、正しいフレーズを学んだ(知った)だけでは会話では使えません。その言い方を、会話を通して使う練習をしなければ自分のものになりませんが、その過程で必ず間違えます。本を読むだけで水泳はマスターできませんし、実際プールで練習してみると、息継ぎがなかなか出来なかったり、鼻から水が入ったりするのと同じです。


そして、日常会話でよく使う言葉は別ですが、一度会話で正しいフレーズを使えたからと言って、次回そのフレーズを使えるタイミングがいつ来るかが分かりませんし、一度正しい言い方を使えただけでは、次回同じように言えるかどうかも分からず、また間違えるかもしれません。


上図の②から⑤がループになっているのはこの為で、私も含め、所謂「天才」ではない人は、何度も繰り返して初めて習得することが出来ます。では、次回何時使えるか分からないフレーズを繰り返して使う為には、会話の量を圧倒的に増やして自分から意図的に沢山使うしか有りません。


そして、最初の内は、会話の相手には出来るだけ「間違いを正しく直してくれる人」を選んだ方が良いと思いますが、ボキャブラリーやフレーズが増えて行くにつれ、間違えた時に自分で気づけるようになりますので、そのレベルになれば、色んな人と色んな方法で話すようにしていった方が良いと思います。


話し慣れたAさんと会話するのと、話し慣れていないBさんと会話するのでも、理解の度合いが変わりますし、同じ会話のスピードでも、会って話すのと電話で話すのでは理解の度合いが変わってくるからです。



勿論、本を読んだり問題集を解いたりするのも良いのですが、私のようにその勉強に偏りすぎると、会話の練習がなおざりになってしまうので、期間限定で、沢山のお金もかけて留学に来ていることを考えると、常に中国語で会話が出来るというメリットを優先して十二分に生かしたい所です。


【お礼】

私が記事を書き続けられるのも、今こうして貴重なお時間を割かれてこの 記事を読んで下さっているあなたのお陰です。本当に有難う御座います!

相互フォローさせて頂いております。宜しければフォローお願いします。


今日も「人生これから!」という、自分に甘く優しいプロフィールです。




👉 中国で「あんた日本語上手いね」と褒められた中国語音声です(笑)

その1 “o”が消えるピンイン「iou」
その2 “e”が消えるピンイン「uen」
その3 “e”が消えるピンイン「uei」


私の全記事リンク付きサイトマップです



いいなと思ったら応援しよう!

かくびん@中国語発音サポーター 相互フォロー中!
サポートを下さるあなたのお志とお気持ち、大変有り難く頂戴致します。そのお志に報いることが出来るような、よりよい記事を書かせて頂ける様、更に精進いたします。

この記事が参加している募集