不思議な絵の具との出会い⋯全てはここから始まった
ひっさびさに絵のレッスンがありました。
ほぼ何もやってないので終始「反省会と今後の話」。
ちょうど先生も2週間の北海道滞在(個展のための)からお帰りになって1週間。その間ちょうど私も個展とコンサートぶっ続けでやって全て終え1週間。お互い「やれやれ、お疲れ様」という感じ。
「画家のタッチになったね!」
⋯このお言葉、嬉しかった⋯。
確かに自分でも昨年の作品群を今みると、かわいらしく感じます。
さて、トップ画像で私が左手にぶら下げてるのが、そもそも1年ちょい前、画材屋で心惹かれて手にした2色。
「ミューテッド= muted」というのは「輝度を弱めた」という意味です。(つまり「くすんだ」?)音楽などで「ミュート= mute」にする⋯という時のアレ。「ミュートにされたグレー」ということです。
しかしコレ、実に不思議な絵の具でした。ただの「くすんだグレー」ではなかった⋯。⋯というより「くすんだパープル」に近かった⋯。
「この渋めで抑え気味の2色をメインに何かできないか」と着手してまず最初にできたのが、右手に持ってる作品です。(これはカラーコピー。実物は昨年お買い上げいただきました。)
面積広い所が特にわかりやすいですが、ちっともグレーでないですよね?むしろ紫に近く⋯。でも一言も絵の具名に「紫/パープル」って無いんです。しかもチューブから出すと黒っぽく⋯水で薄めるとあんな色になる⋯。
(在廊時にも、この2色の絵の具を持ち込んでいきさつをご説明し、特に「ミューテッド・グレー」の方は、スケッチブックに直に中を少し出したりしてお客様にもお見せしました。)
今回のシリーズも全てこの1作目から派生させて基本、「この2色 +α(合いそうないくつかの差し色?)」で仕上げました。薄紫っぽく見える部分は、ほぼこの「ミューテッド・グレー」でした。
1年みっちり「いわゆる綺麗な色」を封印して、ガッツリ初志貫徹で取り組んだので、「構図と本質が叩き込まれたね。」と、先生もおっしゃってます。
さぁ、でも次のステップへ。
封印を解いて「好きな色エトセトラ解禁!」そして「大きい作品創りの場数を踏んで、もっと慣れる。」⋯これが2回目個展を終えた今の私の課題です。
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