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なんて単調な、私の“面白い”の正体「好きを言語化する技術」

この記事は以下のような方に参考になるかと思います。
・映画が好きな方
・小学生のこどものいる方
・本を読む方

この記事は書籍「好きを言語化する技術」を読んだ感想とともに、その内容へ自分を当てはめ、考え、行動した記録を書いています。

今回の本

何を読んでも

仕事のお昼休憩中。
ランチの後の残り30分。
好きなジョージアのコーヒーを飲みながら、私は毎日を読書している。

読書が週間になって2年がたつ。

最近は、どの本を読んでもむちゃくちゃ染みる。
何を読んでもスーパー面白い。
自分のなかの「面白い」という感情の、絶対数が明らかに増えている。

この「面白い」という感情の正体はいったい何なんだろう。
週一で読書ブログを更新する私。
できればその正体をよく知って、
毎回違った「面白い」をうまい言いまわしで表現したい。

(したい!)

だがしかし、
私の「面白い」はとても単調だ。

「面白い」と感じるとき、心の中はいつもこればかりだ。

「そのトーリ!」
「なるほどー!」

自分の「面白い」の種類はなんて少ないのだろう。
頑張って言い換えてみたところでこんな感じ。

「そのトーリ!」
→ うわーそうだよなぁ!
→ ほぇーうまい表現するね!
→ そーそー!そういうこと!

「なるほど」
→ ひゃーその視点はなかったわー!
→ なんと!そう考えればいいわけね!
→ ぎゃー!そうだったのかー!

(いや、擬音の違いだけやん)

これは私の言語力の問題なのか。
私は、
「面白い」の持ちあわせが少ないということなのか。

面白さとは

そんな時に本書を読んでいた。

面白さとは「共感」か「驚き」である

「好き」を言語化する技術

(!?)

「共感」とは、自分も同じような体験や感情を知っていて、
それにぴったりくる言葉にしてもらったことへの快感です。

「驚き」とは、それまでに見たことのないような
未知の手法に出会ったときの快感です。

「好き」を言語化する技術

(うぉー!!)

感じていたもやもやの答えだった。

「そのトーリ!」 は「共感」だ。
「なるほど!」  は「驚き」だ。

合点がいった。
なるほど、まさに著者のいうトーリだ。

私の「面白さ」はいつも共感と驚きだった。

「共感」の裏にあるもの

本書は共感と驚きについて、もう少し詳しく書いてある。
ここにさらに納得する。

私なりに簡単にまとめるとこうだ。

『共感』
共感したということはそこに重ねた自分の経験や感情(元となる存在=元ネタ)がある

『驚き』
知っている、興味のある範囲内で新しさ、意外性、違いがある

私のまとめ

確かに、
元ネタがなければ共感し得ない。
興味がないものへは驚き得ない。

つまり、
元ネタが多ければ共感の機会も多くなる。
興味が広ければ、驚く機会も多くなる。

(そういうことだ)

ここまで考え進めてきたところで、ふと夫との会話を思い出した。
久しぶりに2人で映画を見た後の会話だった。


大人の「面白い」の感じ方

それはサバイバルアクション映画だった。

ストーリーは
飛行機が不時着した先はヤバめの反政府ゲリラ集団の島。
機長はたまたま乗っていた犯罪者と協力して必死で乗り越えていくというもの。

面白かった。

見終えた後、夫と感想を言い合う。


私:ゲリラ組織、リアルだったねーこわかったわ
夫:今戦争やってるからね・・・あの恐ろしさ、フィクションに感じないわー
私:だよね。落ちた場所やばい、っていう展開はみえたけど、あの恐ろしさは想像以上だったね
私:でもさ、こうして知ってる先の展開が増えてくるとうちらどうなるんだろうね・・・
いつか全部先が見えちゃって、面白いと思わなくなるのかな


そこで私たちの会話は終わっていた。

知っている展開
聞いたことがある表現
みたことのある世界

大人になると増えてくる。
既知が増えて未知は減っていく。
すると「面白い」も消えてしまう?

十代のときの感動が鮮やかなのは、
おそらく言語化されていない感情がいっぱいあって、
未知のものが多いがゆえに「驚き」の感動をたくさん抱くことができるからでしょう。
年齢を重ねるにつれ、感想が変わってくるのは、
自分が持っている元ネタの量が変わってくるからです。
だとすれば、今だからこそ味わえる方法で推しを楽しみたいものですね。

「好き」を言語化する技術

(そうか!そういうことか!)

歳をとると元ネタは増えていく
だからこそできる楽しみ方をする

(そうすればいいのか!)

先の展開がみえたって、楽しめる。
自分がもっている元ネタとの、共通点や違いを面白がればいいんだ。

こどもの「面白い」の感じ方

一方、まだ元ネタが少ない子どもは「共感」より「驚き」の方が多い。

これを知ったとき、
自分がとんでもない間違いを犯したことに気がついた。

先週、娘の感想文を手伝ったときだった。
授業で時間内に書けなかった娘が持ち帰ってきた宿題だ。

感想文のテーマは金子みすゞさんの代表作『私と小鳥と鈴と』。
この詩に対して気がついたこと、思ったことをわずか5行、書くというものだった。

私と同じで感想文が苦手な娘。
苦手なことを教える母(私)。
仕事終わり、学校終わりで疲れた身体。
夕食前、生理2日目…

(最悪な条件がそろってる・・・)

たった5行に苦戦しまくる親子2人。


私:この詩のどこが一番好き?
娘:んー・・・ここ・・・
私:なんでここがいいの?
娘:わかんない・・・
私:(ですよねー・・・)
 なんでも思ったことでいいんだよ?
例えば鳥が空を飛べていいなーって私も思ったことあるな、とかさ。
確かに鈴の音きれいだよなー、とか。
どう?

娘:んー・・・分かんない

(おい、やる気あんのか)
ふーーーーーーーー
イライラを抑えるため、深呼吸をする私。

私:何か思ったことない?ここを選んだ理由。どうしてここがいいの?
娘:んとねー、なんかぁ~気持ちが伝わってくるっ!

あーーー・・・


結局、(私の言ったことを書き写すかたちで)書き終えたのは夜の8時すぎ。
イライラの私と半べその娘。

(やってしまった・・・)

夜、布団の中で後悔しまくる私。

今なら分かる。
娘の感想を引き出そうと、私は「共感」エピソードばかり例にあげてしまった。
でも娘にとっては「共感」するような元ネタなんてなくて、
どれもピンとこなかった。
だから反応も悪かったのではないか。

たぶん私が、もっと娘の「驚き」の方にフォーカスすべきだった。
本書には「驚き」を言語化するスキルも載っている。
私はその箇所を熟読した。

もっと「面白い」に触れる

実は最近、ドラマや映画をあまり見なくなっていた私。
今回本書を読んで、この記事を書いていて、
自分の「面白い」や「元ネタ」に触れたくなった。
なんだかまた映画が見たくなった。 

これから私がみる映画は「共感」が多いのだろうか。
まだまだ「驚き」もあるだろうか。

私が前にハマっていた映画はエイリアンシリーズ。
その新作「エイリアン ロムルス」が先月より全国上映されている。
次の三連休で行こうかな~

※以下エイリアン ロムルスHPより

今週の記事はここまでです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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ではっ

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